貴方が来るまで…
名前
ノエラモンスター
ガスター博士に作られた娘
受動的な性格
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丁度アズリエルがこっちに戻ってきた
「お待たせー」
キャラは空気を読めとでもいうような目で睨んでいた
「なに?」
「いや、わからないならいい」
「ほら、これだよ。金色で奇麗でしょ?」
「うん…」
特にこれと言った特徴のない普通の花のように見えるが、私は何故かそれに引かれた
これが一面に咲いていればどれだけ奇麗だろう
「なんだかノエラの髪の色に似てるね」
「そう?」
「きっとこれはノエラの花なんだ!」
アズリエルは無邪気な笑顔を私に見せた。私に名前を当てるなんて変な話
「それもそのままじゃん。もうちょっとマシな名前あるだろ」
「えー、ノエラもそう思う?」
「ううん、ありがとうあず」
私もそれっぽく笑って見せた
アズリエルは私の頭に花の冠を乗せてみせた
私からは見えなかったけど
「うん、似合ってるよ」
「はあ…馬鹿馬鹿しい。私は先に帰ってるぞ」
「待ってよ、キャラがいないと戦いごっこできないじゃん!」
「…私がやろうか…?」
「ノエラ女の子なのに?」
「いないよりは足しになる」
「うん、わかった。キャラ、ママにいつもの時間に帰るって言っておいて」
キャラは背中を見せ片手をひらひらさせて行ってしまった
「…」
「大丈夫だよ、あんな素っ気ない態度とってるけど本当は優しいから」
「ただいまー」
「キャラ、お帰りなさい。アズリエルとさくらんぼは?」
「まだ遊んでる。いつもの時間までってさ。先に帰ってきた」
「あら、丁度良かった。パイが焼けたのよ。まだおやつ前だけど特別に一つあげるわ」
「本当?やった!」
「おいしい?」
「いつも通りだよ」
「…キャラ、あの子とはうまくいってる?」
「………
私とは馬が合わない」
「ふふふ、それは始めから知ってるわ。貴方から見てあの子はどう見えてるの?」
「…姿はニンゲンに似ているが、性格はまるで機械のようだ。理屈っぽいところが逆に不気味だ」
「機械ね…あながち間違っていないのかも…」
「どういう意味?」
「これ、家族以外には誰にも他言しないで頂戴ね。
あの子は人の手によって作られた存在なの」
「え?」
「この国の研究員が娘が欲しくて作ったんだって、そうアズゴアから聞いたわ。けれどなぜ容姿がニンゲンに似ているのか、それは今では誰も知ることができない」
『おとうさんは研究員だった。もう亡くなっている』
「…!」
「けど決してモノとして扱おうとはしなかった。本人は本当に家族のように愛していたんだと思うわ
これを読んでごらんなさい」
「…手帳?」
「ノエラのお父さんのものよ」