貴方が来るまで…
名前
ノエラモンスター
ガスター博士に作られた娘
受動的な性格
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
この世界に足を踏み入れて間もなく、私の口には個体やら液体やらを詰め込まれた。これらはたべもの、のみものというらしく私たちが生きていくには必要不可欠な要素の一つであるらしい。不快ではなかったが、飲み込むには難しく何度か吐いてしまった
「大丈夫、少しずつ慣らしていこう」
とうさんと違い、自分の手の指が四本しかないのが少し気になった
足を踏み入れて10日程、ようやく立てるようになった。視界が少しだけ上がったはずなのにこんなにも刺激的だとは…
その日はおとうさんがすごく嬉しそうだった
「偉いぞノエラ!さすが私の娘だ!」
12日程、歩く訓練をした。初めて鏡を見た。自分の姿が見えた
おとうさんに似ない薄いピンク寄りのクリーム色の肌、頭からは首元ほどのつやのある黄色い毛が生えていた。顔の横にはふさふさした長い耳が垂れ下がっていた
私はモンスターという部類として存在しているらしい
「逆にこの世にはニンゲンというものも存在する。どちらかというと容姿はノエラに近いだろう。ただ、私たちはニンゲンには会えない。ここにいる限りは…
その話はまた今度にでもしようか」
15日程、歩けるようになり家を探検した。意外にも此の家は広く、ほかにも何人が在住しているようだ。
「どうした嬢ちゃん、ここに長らくいると怪我するぜ」
「おまえ、わたし、しってる?」
「おー、よく知ってるぞ。お前さんのこともお前の父親のロリコンのこともな」
「ろり…」
「ahーすまん、忘れてくれ」
「はい
…おまえ、なにしてる」
「実験ってやつだ。お前さんの父さんもやってる」
「じっけん」
「簡単に言えば理屈と可能性をを作ることだな。この世界は魔法とケツイでできていることは知ってるよな。その存在を証明することでオイラたちができることも増えていく。もしかしたらこの地下世界から出られるかもしれないだろ?」
「出たい?」
「一度はその目で見てみたいもんだな
お前さんそろそろこのラボから出な。父さんに怒られちまうぞ」
ラボを後にし、しばらく歩くと暑い場所にたどり着いた。ちらりと大きな機械が見える。気になって崖っぷちまで身を乗り出して覗いてみた
オレンジの明るい光の中へ次々と氷が落とされては溶けていく。どうやら熱の正体はここらしい
「こら、ダメじゃないか、ここにいちゃ」
おとうさんに捕まった
「落ちたら君でもひとたまりもないぞ」
「なに?」
「これかい?私が作ったコアだよ。この世界の重要なところだ。でも、一定の温度を保たないと私たちは生きられないからこうやってスノーフルのまちから氷を川から流してここまで持ってきているんだ」
「ここいがいにもいえがある?」
「あるよ。それぞれの町にそれぞれのモンスターが住んでいる」
「いきたい」
「言葉がちゃんと話せるようになったらね」
ここにきて
もうどれくらいたっただろうか
言葉はもう流ちょうに話せる自信がある。だがおとうさんは町へ連れて行ってはくれなかった。忙しそうだったのでわがままは言わなかった。そのうちに自分から言おうと思ったから
「お嬢ちゃん!」
「アルフィー?」
「ガスター博士見ていない!?朝から見ていなくて…」
「私も見てない…「大変だ!!!
ガスター博士がコアに落ちた!!!」
結局おとうさんは自分の発明で命を落とした