黄色い花の冠を君へ
名前
ノエラモンスター
ガスター博士に作られた娘
受動的な性格
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注意。都合よく生きてます。
ーーー
いつだか前、キャラのロケットを見せてもらったことがある。金色のハート型のケースをぱかりと開くとアズリエルと撮った写真が。キャラが地下世界に落ちてきたばかりの時の物らしい。反対側にはyou are my best friend と彫られている。勿論同じものをアズリエルも持っている
「いいなー」
「何がだ」
「私もそういう記念品?みたいなの欲しい」
「あげるわけないだろ?」
「なんだ、それだけアズのこと大切なんだね」
「なっ…!///そういう意味ではない!!」
「いい友達だねー。うんうん」
「お前喧嘩売ってるのか!」
「だから余計欲しい」
「は…?」
「私だけ……なんか仲間外れじゃん」
「……私はこれはお前に渡さないと言っただけだ。お前には早いからもう少し待ってろ」
そんな会話を懐かしいと思うこの頃。二人との腐れ縁は大きくなっても以外にも続くもので。私とキャラは訳あって同棲している。
キャラは意外にも几帳面らしく絵にかいたような靴下や服を脱ぎっぱなしにする光景はまず見られない。時々キャラの部屋に掃除機をかけに入るけど作業机も常に整頓されている。ただ洗濯物を他人の物と一緒に洗いたくないため、私でさえも一緒に洗濯機に入れてくれない。ちょっと効率悪いんだよな…
仕事も在宅派みたいで外へ出て接客をしている姿は一度も見たことがない。彼曰くニンゲンと話したくない、らしい。しかも趣味がソーシャルゲームなのも相まってご飯以外は引きこもっていることをいつも心配になる。
今度外食にでも誘おうかな…いや、どっちかというと一緒にジムとかの方がいいかも。最近お腹周りが気になるし、と考えている内に頭上からキャラにおい、と話しかけられた
「どうしたのキャラ?あ、そういえば明日ゴミの回収日だから周りまとめておいてね」
「お前ここでも家事の話するのか?」
何故急にその話になると呆れ顔になられた
「そもそもノエラの負担が大き過ぎるんだよ。もう少し慣らそうっていつも言ってるじゃないか」
「これが丁度いいじゃない。私は働いてないし。というか私だって働きたいのにそうさせてくれないのはキャラの方じゃん」
キャラは言い返せないのか顔にぐぬぬとしわが寄る。おもしろ
呑気にしているとキャラはいつの間にか自室に戻ってその後ドスドスとこちらに戻ってきた。
私の目の前に札束を軽々しくぽんと出す
「え?このお金どこから来たの!?」
「私の賃金だ」
まさか在宅ワークごときでここまで儲かっているとは…
あのニンゲン嫌いのキャラが…
「あとはゲームクリエイトとプレイの報酬」
「だ、大丈夫なの?そんなに働いて体壊してない?」
「うるさい、基本的に私がやりたくてやってることだ。それに働かないと生きていけないって言ったのはノエラなんだし理にかなっているだろ。
兎に角お前が働かなくても私が養えるってことだ」
「養うって…たかが同僚なのに…」
キャラは恥ずかしそうに目を逸らし、黙って私の首に何かを付けた。見るとキャラとアズリエルがつけているものと全く同じロケットだった
じっとそれを見つめていると喜びが顔からじわじわと溢れてくる
「い、いいの、貰って?」
「…」
キャラの沈黙はイエスの意味。ずっと一緒にいたから知ってる
開くと何故か写真は入っていなかった。?を頭に浮かべ蓋の裏を見ると
「…キャラ…なんで…?」
I LOVE YOUと綴られた凹凸を撫でる
キャラはずっと目を合わせてくれなかった
「……本当は…
前から渡したかったんだ。でもお互いに愛を知らなかったあの時に渡してもどうかなって思ったから…」
頭がパンクしそうだった。何を言っているのか理解できなかった。
「…確かにあの時よりは感情を学習できたよ。けどどうしてみんなと同じやつじゃないの?」
「嫌だったか?」
「ううん、そんな……」
「私にとってお前はトクベツなものだから…それも友達とはまた違う。ずっと傍に置いておきたくなる。
好きだ、ノエラ。私とそれ以上の関係になってくれないか?」
指先が震えてた。キャラも私も
体中で熱が疼いている。顔がじんじんしてくる。お腹がムズムズしてくる
恋は一体何の味?
ハート型のロケットを握りこの熱を冷まそうとした