黄色い花の冠を君へ
名前
ノエラモンスター
ガスター博士に作られた娘
受動的な性格
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
トントン
「はーい」
ガチャリ
「…」
魚の女のモンスターは私を見ると固まってしまった。
私はアルフィーからアンダインに届け物をしてほしいと頼まれ今ここにいる。アルフィー曰く忙しいから手が離せないとのことだがもうかなり恋心がばれていることを自覚した方がいいと心配になる。だってプレゼントとして集めている物が全部魚用なんだもん
「お、お届け物でーす」
「あ、ああ、ありがとう。えっと…差出人は?」
「アルフィー」
そういうと余計アンダインは私のことをぎょっと睨む。この人は以前私のことをニンゲンと勘違いして襲ってきたのだ。今でも私を捉えるその目には慣れていない。(というかあまり会わないし)
「アルフィーを知っているとはどういうことだニンゲン!」
あ、その前に本人が覚えてなかった。なんでかな、自分で言うのもなんだけどここまで特徴ある人は地下世界にはいないと思うのに
「そもそも私はニンゲンじゃありません。というか貴方の名前も知っています。アンダインでしょう?」
「は?何故…」
槍を構えるな槍を
「私たち以前お会いしてるじゃないですか」
しばらくじろじろ見られた後、ああ!と感嘆の声を上げる
「あのアズゴアのひよっこか!」
とりあえずここで再び喧嘩になることは避けられた。
「嫌いだった?」
「お前がニンゲンでないから手を出さなかったまでだ。そうでなかったらたたき切っていたさ!」
「ふーん、貴方はニンゲン見たことあるの?」
「あ、あるに決まっているだろう!私はロイヤルガードの隊長だぞ?」
「ふーん、なんだか食わず嫌いみたいで子供だね」
「な、なにぃ!!私はこれでもニンゲンに関する文献は読み尽くしている!ニンゲンの生体などお見通しなのだっ!」
「素直になればいいのに。どうせみんなも知らないんだし。私もこんな姿してるけどニンゲンなんて一度も見たことないよ」
「……………
私は強くなければいけないのだ…みんなを守るために…女の子だからって忖度されるのはいやなんだ」
アンダインは横に顔を動かし、辛そうな顔を見せないようにした
「ごめんね」
「む…?それはともかくやはり何故アルフィーを知っている。お前はアズゴアの養子だろう」
「私は元々ラボ出なの。私を作ってくれた人があそこにいたの。アルフィーじゃないけどね」
「つく…」
「私はモンスターでもニンゲンでもない。明らかに別物。それをお父さんは造った。
ある日、ラボが滅茶苦茶になって私は逃げ出した。あそこにいはアルフィーだけが残った。けど、今は収まって時々会ってるよ。貴方のことも聞いてる。とっても素敵な人だって」
「…いい奴なんだよアルフィーは…自分に自信がないだけだ。足りないところは私が支えてやんなきゃって思えるんだよ」
彼女の話になると気を緩ませる。少しちょろすぎではないだろうか
「そう、アルフィーに言っとくね」
「な…!やめろ!」
「なんで?」
「……だってそういうことは自分から言いたいだろ///」
なんだろうこの可愛い生き物は…よのなかで言うところのツンデレらしい
「分かった。今日はお預けにしておくよ。
そうだ、ロイヤルガードなら私を鍛えてくれない?」
「は?」
「平和っていうのは戦争と戦争の間なんだって。いつかくる平和の終止符のためにこんなひよっこじゃあだめでしょ?」
「お前戦えるのか?」
「これでも魔法は使える方だよ?
使える駒は使った方がいいでしょ」
「………お前は変な奴だな。半分半分の性格してるから余計気持ち悪い。
フッ…この私に頼み込んでるんだからそれ相応の覚悟はできてるんだろうな?
ぬあああああああああああああ!まずはそのひょろひょろの体を叩き直してやる!腕立て伏せ100回だ!!」
というかそれを目的にここへ来たんだけどね
※数日後鍛えることを知ったトリエルに滅茶苦茶怒られた