黄色い花の冠を君へ
名前
ノエラモンスター
ガスター博士に作られた娘
受動的な性格
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「ラーララ…ラララ♪」
「パパ」
「…!ノエラか…」
「水やりってところかな?」
「そうだね」
ほんの気まぐれで王宮に足を運んだ私。ステンドグラスから漏れるちらちらした優しい光は今も変わっていない。
今は玉座は一つしか置いていなく、その周りにはあの黄色い花が一面に咲いている
「まさか本当にここで育てるとは思わなかった…」
「ははは、一人になってから園芸を始めてね、いつの間にかプランターに収まらなくなってしまったから
それにこうしておけば息子への弔いにもなるだろう?」
「うん、だといいね」
今でも黄色い花は私とアズリエルとキャラの思い出を彷彿とさせる。
二人の喧嘩を仲介したことも、アズリエルに花の冠をもらったことも、キャラにいくらかいたずらされたことも細かく、よく覚えている。過去は変えられない。それは不動の定理だけどこの心の痛みは還元されないままずっと残っている。一緒にいた私たちは特にその傾向が強く、枷を付けて生きている
とても重い
もう一度二人に抱きしめて欲しい。
それが今の率直な願いだった
「ノエラ、家はどうだい?」
「んー、普通かな。いつも通りの毎日だし。勉強は楽しい。毎日変わったことをママがしてくれるから」
「そうか、アズリエルもキャラも勉強が好きだったね…」
「あれはお互いが負けず嫌いだったからだよ」
懐かしいという顔でパパは苦笑いをした。
「私の妻がいなくなってから君と同じように何も感じない時間が増えてしまった。それに今まで何てことなかった家事にも追われるようになってしまった。たかが一人暮らしなのにな…」
「それを今まで全部ママがやってたんだよ。感謝した方がいいね」
それを言うとパパはズーンと負のオーラを出し始めた。パパはたまに王様に不似合いな反応をするから面白い。ママも時々からかってた。
「私はまだ許されないのかな…?」
「ふふ、それはママ次第かな」
「誰もいなくなったここで余分な趣味も増えてしまった。おかしなことだ、お客もいないのにお茶を入れる腕だけは上手くなってゆく」
「………余分だって思うことはパパが決めることじゃない?いつか振る舞う人が来るかもよ。
パパ、ままごとしよう」
「え!?ここでかい?」
「ここが好きだからここで。花を踏まれたくないなら別でいいけど…」
「というか私で足しになるのかい?」
「うるさいなあ、足しになるとか面白さとか求めてないの。ただここの輪に入ってくれればいいの。
レジャーシート持ってくる」
「ははは、家の娘の反抗期は大変だな」
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謎…なんだこれ二作目
アズゴアが意外と名前が色々あるの面白いよね。フワリン王とか可愛いw
なんとなく設定の時のアズゴアとの会話の線伏を回収したつもりです