黄色い花の冠を君へ
名前
ノエラモンスター
ガスター博士に作られた娘
受動的な性格
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「さようなら、愛しい我が子」
終わった。
トリエルさんに外に出たいと懇願すると外につながる扉を破壊しようとするんだもの。凄く慌てたし驚いた
僕は強さを証明しなくてはならなかった。
けどね、トリエルさん、僕は人を傷つけるなんてできない。期待はずれでごめんなさい。
僕はこれでもかというほど「みのがす」を選択し続けた
結局相手が折れて僕を外へ出してくれるようだ
ごめんなさいトリエルさん。また貴方を置いてこのまま出ていってしまうことを許してください
「いっ…」
今更に戦闘の時の傷が痛み始めた。トリエルさんの攻撃は炎を主に使った魔法なので肌が火傷している。でもこんな乱闘の中でも手加減をしていたのか大事には至らなそうだ。本当は優しいのにな、無理に厳しく、冷たくする必要なかったのに…
一度処置をしたいと思ったがトリエルさんから戻ってきてはいけないと言われてしまったのでホームに戻ることはできず、仕方がないからそのまま進もうとした
「その傷のまま行くの?」
振り向くと隅でノエラが救急箱を持ってそこにいた
「ばかだね」
こっちおいでと僕を誘導させると瓦礫の上に座らせた。
僕は置いていく。それはノエラでも同じ。
ノエラは僕が密かに思いを寄せている人物
説得できるような理由はないと思う。強いて言えば一目惚れかもしれないけどそれもなんか違うと僕自身は思ってる
ただただ彼女のことがたまらなく好きだった
この遺跡にいたのは一週間程だったけど立派な生涯添い遂げたい人になってた
だからここに置いてきぼりにするのは凄く胸が痛かった。
僕が行ってしまったら彼女はきっとまた一人になってしまう。遺跡を散歩して、みんなに歌を聞かせて、家で読書をするだけの一日。
それに逆戻りしてしまう。
手当をするノエラの手はすべすべしていて何か魔法でも出ているのかのように安心できた。このまま君の手を握ることができたらどれだけいいだろう。このまま遺跡という箱から王子様のように君を連れ出せたらどれだけ至福だろう。
僕はただの無口の感情拗らせ野郎
「行くの?」
「え、うん…」
「そう、どうかモンスターの罠にかからないように気を付けて」
「……つい最近のことなのに…君とパズルを一緒に解いている時間がなんだか懐かしく思えるよ…」
ノエラはじっと僕を見つめた。僕は理由はないけど咄嗟にごめんと謝った
「簡単でしょう?あのパズル。きっと外へ出てもあんなクオリティーだよ。
本当に難しいのは真のパズルにどうやって立ち向かっていくのかってこと」
私はそれができなかったから友達を失った
「…嫌だな、君を失うのは」
「貴方はそうはならないから安心して。
さっきの戦いだって単純なことだけど意味のある事なんだよ?」
「違う」
「何が?」
「僕は…離れたくないよ…ノエラ」
この気持ちに必死で蓋をする
見つからない。今ここで君を抱きしめていい理由が
「ごめん、自分でした選択なのに、矛盾してるよね」
頬にふにゅりとした感触がしたのは三秒後
「ッ…!い、今……////」
「ねえ、
もしなにか ”別の道” があったなら
私を迎えに来てもいいよ」
ずっと待ってるから
バイバイ。大好きだよ
「君なんて間抜け面してここに来てんの」
「うるさいしばらく黙ってて花////」
相変わらず君はずるいよ…///