黄色い花の冠を君へ
名前
ノエラモンスター
ガスター博士に作られた娘
受動的な性格
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ママと遺跡に住処を移してから約一か月。何もすることがなく退屈だ。遺跡のパズルももう見慣れてしまった。せめて誰か話し相手でもいればよいのだがあいにく他のモンスター達は私たちほど暇じゃないらしい。
遺跡の中をぶらぶら歩いていると、枯れ葉の上に何か見つけた。玉…?いや絹…?表現し難いものがそこに横たわっていた。おとうさんと話した記憶ではないものだ。
「おーい」
「…」
白い物体はじっとして動かない。寝ている…いや寝たふり?
無理やりどかそうとするとそれは体を起こした
「!」
「ゴメンネ、邪魔ダヨネ…今どくカラ…」
「貴方は誰?見ない顔だけどここで何してるの?」
「エ…ボク?
…エット…ナプスタブルーク…
趣味ハ音楽ト一人デ「ゴミの気分」二ナルコト…
ッテ、コンナ事キイテナイヨネ…
ヨケイナ事イッチャッタ………ゴメンネ」
ナプスタブルークと名乗るそれはたじろぎながら話す
「ふーん、貴方もここに引っ越してきたの?」
「ア、イヤ…ボクノ家ハココヨリモズット奥ダヨ。ウォーターフェルッテトコロナンダケド…」
「あ、私が前抜け出したところか。カタツムリがいっぱいいるんだってね。ウチのママがカタツムリパイが好きみたいでね、昔はよく行っていたらしいよ」
「!?」
「どうしたの?」
「ソ、ソノヒト二…デキルダケ食ベナイデアゲテ…ッテ言ッテクレル…?ソノ…カタツムリモ…イキテルシ…
ボクノ家ハカタツムリ農園ダカラ…情ガワイチャウンダ…」
「あ…ごめんなさい。不謹慎だった」
「ベツニ…イインダヨ…考エハ…ヒト二ヨッテ色々アルシ…寧ロ変ナ空気二サセテゴメンネ」
「カタツムリの農園なんてあるんだ…ん?貴方どうやってここから出入りしてるの?」
「ア…ホラ…ボクゴーストダカラ、透ケチャウンダ…」
試しにナプスタブルークの体を触ろうとすると、腕が通り抜けてしまった
「わっ!」
「ゴメン…ダカラ、ハグトカモシタコトナインダ…」
そう言えばラボにいたとき、研究員の誰かがゴーストについて調べていた気がする。実体はないがその他は普通のモンスターと同じ要素を持っている不思議な存在。だが、器を用意すればそれに憑依することができるらしい
「器は?何かに乗り移れば対等にやり取りできるんじゃない?」
「他ノゴーストタチハ殆ドガソノ選択ヲシタ。デモ、ボクハベツニイイカモ…話スノ…苦手ダシ…」
「そう…
要するにさっきまでは一人でその”ゴミの気分”ってやつをやってたってところ?」
「ウン…デモ邪魔ミタイダシ…今日ハ家二帰ルヨ」
「……………
やだ、帰らないでよ。折角仲間が見つかったって思ったのに」
「エ?」
「貴方さえよければ友達になってよ。私ずっとここで生活していて退屈なの。前の友達は随分前に死んじゃったし…」
「ア…ボクデイイノ?
キット君ガ喜ブヨウナコトシテアゲラレナイヨ?」
「それは本当になったら言ってよ。一人でぼーっとしてるより、二人でぼーっとして共有している方が刺激的じゃない?
よし、私も、ゴミの気分!」
「アノ…君の名前ハ?」
「私はノエラ。よろしく、ナプ」
「ノエラ…」
「ノエラの歌う曲素敵だね。自分で作ったの?」
「ううん、友達に作ってもらったんだ」
「それって誰?」
「うーん…内緒」
「えーなんでよー」
探してごらん、たぶんすぐに見つかるだろうし。
きっと今日も彼はあそこでゴミのふりしてる
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オチは何だろうね?うざいイッヌが食べたのかしら?
ナプスタブルークの作曲家設定いいよね。そのうちにボカロpとかになってそう