貴方が来るまで…
名前
ノエラモンスター
ガスター博士に作られた娘
受動的な性格
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「ゲホッ…ガフッ」
「キャラ!!!」
そして決行の時は来た。キャラが致死量の毒を飲んで死を試みた。
近くにいたママが異変に気付く
「口から血が!!!
大丈夫よ、今ベッドに寝かせてあげるからね!」
「ママ!」
「キャラは大丈夫なの?」
「…大丈夫よ。薬を作るから床の掃除を手伝って」
『キャラ…』
数日たってもキャラの熱は下がるばかり顔色がかどんどん青く苦しそうになる
「キャラ、頑張って!」
「諦めてはいけない!君はモンスターとニンゲンの未来を担うもの。キャラ、ケツイを抱くんだ!」
みんながベッドの上のキャラに懸命に声をかけている中、私とアズリエルは複雑な心境にいた。私たちはこの計画を知っている。しかし、ママとパパにはそれを内緒に、演技しなければならなかった。いや、むしろ計画に反した気持ちが本当の心境だからうまく声をかけることができなかった
こんな時に、自分の「きもち」が分かるなんて
それでも
「キャラまだ死なないでね」
「僕もっと二人と遊びたいんだから!」
せめてここでキャラに私たちの苦しみを叫んだ
「駄目だ、医者を呼ばないと命が危ない」
「アズリエル、ノエラ私たちお医者さんを呼びにここを出るからキャラの面倒をお願い。誰か来ても鍵を開けちゃだめよ?」
「うん、わかった」
ママとパパがいなくなった。計画の話をするならおそらくここが最後だ
「六つ…だよね?六つ集めればいいんだよね?僕と君、二人でやるんだよね?」
「…キャラ…ここで言っても手遅れだと思うけど、やっぱりやめようよ。キャラが死ぬなんて耐えられない」
「ノエラ…」
すると、キャラは虚ろな目をこっちに動かして私を見つめた
「お前には…色々申し訳ないことをしたな。口もかなり悪かった。すまない」
「なんで…今…」
「ここで言わなきゃ、きっと私は一生言わない」
「そんな…」
「私はニンゲンを嫌うあまり、大事なものを忘れていた。見た目がそれっぽくなければお前に対して始めからこんな態度とっていなかった。ノエラの言う通りだ、ノエラはただのノエラであり、私もまた、ただ一人の私だ」
「キャラ…」
「正直、未練はない。アズの泣き虫も多少解消できたし、ノエラの感情も少しずつ構築できている。あともう少しで普通っぽくなるだろ(ニッ」
「やめてよキャラ、こんな時に冗談なんて」
「なんだよアズ、事実だろ?すまないな、本当だったらお前といつもみたいに喧嘩したかったんだけど、その気力はもうないな
…それに何よりお前たちを信用しているからな。計画は絶対うまくいくさ
…そうだな、一つだけ心残りがあるとしたら…
もう少し早くお前に出会えていたらな。ノエラ」
キャラは最後の力を振り絞って体を起こし、私の頬にチュっと口を付けた
その後力なくベッドに倒れた。
「キャラ…私わからないよ。どういう意味なの?」
「さあな、自分の胸に手を当てて考えろ。
…はあ……………そろそろ、まずい、な」
「だめだよキャラ!せめてパパとママに何か言って!」
「アズ、……私に…故郷の花畑を見せてくれないか?」
「え?」
「パパと…ママ…には
ありがとう…ごめんなさいって…」
「キャラ!?キャラ!!!!」