貴方が来るまで…
名前
ノエラモンスター
ガスター博士に作られた娘
受動的な性格
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「ママ、ただいま」
「まま、きかんしたー」
「お帰りなさい、キャラ…
…!?ノエラ今なんて言ったの!?」
とりえるが何か悪いことでもしたかのような勢いで私の肩を掴む
「?まま、きかんした」
「わ、あ、私のことをママって呼んだの?」
「うん」
「まあ…私をママだなんて…///
それにしてもいきなりどうして?」
「…私にはお母さんがいないから…その役目はとりえるでもいいかなって。きっとこっちの方がみんなも馴染みやすいだろうし…いやだった?」
「いいえ、とっても嬉しいわ」
そう言って抱きしめてくれた。モフモフな感触が気持ちい
「じゃあパパは?」
「あ、アズ。んーパパかな」
「お前父親いるだろ」
「パパとお父さんは違う」
「意味わからん」(それを影でほっとして聞いていたアズゴアであった)
「…それとお前、呼び方変えるならついでに語尾も変えてくれ」
「なんで」
「いごこちが悪い。命令形とかじゃなくて、だねとかだよとかつけるだけでも大分マシになる」
「わかっただよ」
「…ブッ、やると思った」
キャラに大笑いされた。けど悪い気持ちはしなかった
いつか来るお別れを前に家庭はとても暖かかった
ある日、
私たちはいつもの場所で遊んでいた
「キャラーこっち見て笑ってー」
「あ、アズまたパパのカメラ借りたんだ」
「へへー!キャップついてるからカメラ見ても映らないよー!」
「は?アズ!やりやがったなこいつ!!!」
「二人とも喧嘩しないでよー」
私も結構の月日を経て違和感なくしゃべれるようになった。二人と毎日一緒にいる生活はとても胸がほわほわする
「カメラのメモリも結構たまってきたね」
「ノエラの笑ってないのばっかじゃん」
「むずかしい…」
「なら私が無理やりでも口角を上げさせてやろうか?」
「やだ。キャラ乱暴だから」
「キャラとノエラが来てもうこんなに経ったんだね」
「うん」「ああ」
アズリエルは天井の光を見ながら言う
「三人であそこの太陽をみられたらもっとよかったのになあ…」
「アズ、一年くらい前の話になるけど…パパのパイ事件。覚えてるか?」
「ん?ああ、覚えてるよ」
「なんの話?」
「えっとね、僕たちパパにバタースコッチパイを作ってあげようとしたんだ。レシピに「バターカップ1」って書いてあったのを、バターカップっていう花のことだって勘違いしちゃって…あの花は毒があるんだ。それでパパが具合悪くなっちゃって。ママはカンカンに怒ってた。僕はものすごく反省してたんだけど、キャラはあんな状況で大笑いしててさ、僕まで大目玉食らっちゃったよ…」
「結構ひどいな…」
「それで、それがどうかしたの?」
「…アズ、カメラのビデオを消してくれ」
「え、なんで?」
「話したい事がある」
「…?わかった…」
アズリエルが渋々カメラの電源を消すとキャラは口を開いた
「…バリアを壊そうと思う」
「え?……どうやって?」
突然のことですぐに言葉が出なかったようだ
「心配するな、この方法なら確実にみんな外の世界に出られる」
「けど、バリアを壊すには強力なタマシイが必要なんだよ?一体どこで手に入れるの…?」
「…まさか…」
「ノエラは大体察しがついているみたいだな。
私のタマシイを使う」
「…!?」
「ニンゲンのタマシイはそう簡単には消えないんだろう?この特性を生かして協力すればうまくいくはz「駄目だ!!!!」…アズ?」
「僕…嫌だよ…キャラがバリアを壊すのに犠牲になるなんて。タマシイを使えばキャラは死んじゃうんだよ?一生さよならなんだよ?僕は怖いし、寂しいし、悲しい。
そんな方法絶対嫌だ!ねえ、なにか別の手立てはないの?」
「ありがとうアズ。けど私はせめて償いをしたいんだ。
本当は私はここにいてはいけない。お前たちをここに閉じ込めたのもニンゲンだから。
アズ、お前はずっと地上の世界に出てみたいって言ってただろ?ようやくそのチャンスが来たんだ。逃すわけにはいかない」
「キャラ…私だって太陽が見たい。けど、それは三人でってことが第一条件なんだよ。キャラはここにいなきゃダメ」
「ノエラ…私を失望させるな…」
「…………………」
「いいんだ、本当に。これでみんなが自由になれるならこれで…」
自分がなんであるかをよく自覚し、どうするべきか一番わかっていたのは
キャラだった