貴方が来るまで…
名前
ノエラモンスター
ガスター博士に作られた娘
受動的な性格
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私は数日後ノエラを呼び出した
あいつは何をするのかわかってなくてきょろきょろしてた
「きゃら?あそぶの?」
なんて間抜けな質問もする。まだ成長途上ならしかたないか…
「違う、そんなくだらないことをするためにお前を呼んだんじゃない。いくつか聞くのにホームじゃ話ずらいって思っただけだ。
お前は一体何者なんだ」
ノエラは何も言わずただこっちを見つめていた
「答えられないのか?」
手帳のことを知っていつつもこいつにこんなこと聞くなんて私はかなり腹黒い
「…こたえたくない、というかわからない。ただ、私の経歴なら生まれた時から順を追って話せる」
「それでお前の容姿がニンゲンに近いことは説明できるのか?」
「…知らない。私だって聞きたいと思っている事柄の一つ。なんでわざわざニンゲンを参考にしたのか、そのサンプルはニンゲンがめったに来ない地下世界でどうやって集めたのか、まさかニンゲンをさらって改造したんじゃないでしょうねって」
「ッ…しらばっくれるな!!!」
ノエラの言ったことが本当だったらと想像した恐怖にかられ、粗ぶった態度をとった
「ごめん、だいじょうぶ?」
私の心をわかっているようにノエラは話から反らし謝った、が
「私に近づくな!!!!」
その手は振り払ってしまった
「ニンゲンなんか嫌いだ!
お前も奴等と同じなんだろ!!!
そう言えよ!!!!!」
「じゃあそれでいいよ」
「…!」
「貴方が望むなら殺しても構わない」
「…!?
正気か…?」
返事の息継ぎがあまりにもいつも道理で…
怖がったり泣いたりするかとおもったが、
その感情すらも持ち合わせていないのか…
「そっか…そうなんだ。貴方は私をニンゲンだと思うんだ」
「私は造られたものだから、自分が何者なのか、ましてや前世が何だったのかもわからない。
生き始めのころはおとうさんから「娘」と呼ばれていたからそれはそれでいいと思ってた。
けどおとうさんは死んだ。今はもういない。私のことを定義づけてくれる存在が
私は結局、おとうさんのその役目にすがってただけなんだ」
「…」
「ここに来てから色々なことを学んだ。家族がなんであるか、兄弟がなんであるか、友達がなんであるか。
キャラ、貴方が私をニンゲンだと思うならそれでいいよ。
私は今日からニンゲン仮になるから」
「……はあ、なんなんだお前は」
「わからな「そういう意味じゃない。
お前はどういう気持ちでそんなことを言っているんだ…」
「…きもち…?
そもそもそれも分からない。おとうさんからもそんな言葉を言われたけど、結局理解できないままだった。
けど、極力キャラには変な顔させないようにしてた
ならキャラが教えてよ。きもちってっこと」
「な…!なんで私が。アズでもいいだろ!」
「そうだね…私が貴方に興味を持ってるからかな。面白い」
そう言ってあいつはちょっと笑みを浮かべた
「はあ…ッ勘弁してくれ…」
「なにを」
「これ以上私にこんな感情を向けさせるな…」
そうだ、こんなはずじゃ…
<それがお前の中の真実か?>
「私はニンゲンを好いてはいけないんだ」
そうすれば自分が壊れてしまうから
<前もそう言っていた。だが結局そうはならなかった
お前も感じているだろう、そろそろ潮時だって>
「ニンゲンである可能性があるなら尚更だ…」
私の幸せの概念すらも壊れてしまう
<いうほど嫌いなわけでもないくせに>
「頼むからお前を嫌いにさせてくれ!!!!!!」
「…!
何を…!」
「悲痛そうに見えたから…」
声を出した時にはもうノエラの体が触れていた。作り物の癖に回された腕から心地いい熱が伝わってくる
「こんな偽善の愛なんていらない!」
「とりえるがよくやるでしょ?意味は分からなかったけれど、私は今ここで使うべき技だって思った」
抱きしめることを技なんて言うやつ初めて見たぞ…
「ごめんね、やっぱり訂正。
私のことニンゲンだともモンスターだとも思わないで…
一人のノエラとして見て欲しい
苦しいってそういう顔のことをいうんだね
ならキャラにそういう顔をさせたくない…」
「ノエラ…」
両手が寂しくて腕をノエラの背中に回した