思い出
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「…そっか、もう帰っちゃうんだね」
「うん、おれと親父はもっと行かなくちゃいけないところがあるから…」
出発の日、さくらんぼは朝早くなのに見送りに来てくれた
「じゃあ、これ取っておいて」
渡したのは小さな紙。真ん中に小さく星が描いてある
「これは?」
「おまじない。それを枕元に置いて寝ると私たち近いうちに会えるよ」
さくらんぼは本当に何でも知っている。こんな小さな紙きれにそんな力があるなんて、子供にとっては夢のようだ
「それにしても、結局おれはお前のこと、分からずじまいだったな」
「……………じゃあ、
ゆうま君も私の国においでよ。
何処でまた会えるか分からないけど、ゆうま君はきっと気に入ると思うよ。そしたら私の国のこと、私のことたくさん教えてあげる」
また会える。
そうだよね、また会える。
その時根拠もないのにおれはそう強く思った
「じゃあ…またね」
「待って!
………あのさ、おれ強くなるよ。いっぱいいっぱい訓練して」
「うん、うん。頑張って」
「それでさ、強くなってお前に会えた時は
おれとケッコンしよ!」
「うん、いいよ!」
「何話してたんだ?」
「親父!おれ、ぷろぽーずってやつしてきた!」
「はあ?
ははっ!お前にはまだ早い」
「早くないもん!絶対やってみせる!
強くなって、大きくなって、そしたら一人で旅してあいつを探し出してもう一度会うんだ!!」
「やることがおおいなw」
<ユーマ、
大人になったな>
その時のレプリカの言葉が素直にうれしかった
夜のブランコであの小さな紙を、じっと見つめる。我ながら馬鹿な事をした。あいつがそんな子供みたいなこと、覚えているはずがないのに…
迅「やっぱここにいたか。珍しいな屋上以外の場所にいるなんて」
遊真「迅さん。屋上はもともとさくらんぼの居場所だったみたいだから、お邪魔するのも如何なものかと思ったので」
迅「ほーん
メガネ君が滅茶苦茶心配してたぞ」
遊真「むう、面倒見の鬼とはいえ無断外出は申し訳ない」
迅「どうした?最近思いつめたような表情見るけど。
たぶんさくらんぼ関連だろ?」
遊真「当たり、って言いたいとこだけど。別に心配してくれなくても大丈夫。人に相談したところでどうにかなる話じゃないし。
あいつの反応が変だったから薄々は気づいていたけど…
何だろ…
体が…まだ納得してない…」
迅「お前案外弱いんだな」
遊真「迅さんもそういう時ってあるでしょ
まあでも納得できなくてもいずれ慣れるだろうからそれまで待つよ」
迅「おい、どこ行くんだ?」
遊真「戻る。そろそろオサムが来そうで怖い」
迅「遊真、頼れよ」
迅「メガネ君達もそうだけど俺達はチームだ。確かに問題解消にはならないかもしれないが、
なんせお前には時間がない。俺の予想だけどあいつはお前にとって「お前の時間」の大切な存在じゃないか?」
遊真「………うん…
まあ心掛けてみる。じゃあ、手始めに一つ聞いてもいい?
もしさ、迅さんに死んだはずの仲間がいてさ…奇跡的に生きてたとして…
今まで過ごした大切な思い出も全部忘れられてたら、迅さんはどうする?」
そうだ、おれはあいつに思い出して欲しいわけじゃない
遊真「思い出させる?それともそっとしておく?」
この気持ちをどう対処したらいいのか、これからどう接したらいいのか
遊真「一瞬でも生きててよかったって思えたのに、それをぶち壊された時って迅さんはどう思う?」
分からないだけだ
遊真「なんだこれ、質問になってないな…ごめん迅さん、やっぱ忘れて」
迅「こりゃあ、かなりヘビーだな…(はあ)」
「うん、おれと親父はもっと行かなくちゃいけないところがあるから…」
出発の日、さくらんぼは朝早くなのに見送りに来てくれた
「じゃあ、これ取っておいて」
渡したのは小さな紙。真ん中に小さく星が描いてある
「これは?」
「おまじない。それを枕元に置いて寝ると私たち近いうちに会えるよ」
さくらんぼは本当に何でも知っている。こんな小さな紙きれにそんな力があるなんて、子供にとっては夢のようだ
「それにしても、結局おれはお前のこと、分からずじまいだったな」
「……………じゃあ、
ゆうま君も私の国においでよ。
何処でまた会えるか分からないけど、ゆうま君はきっと気に入ると思うよ。そしたら私の国のこと、私のことたくさん教えてあげる」
また会える。
そうだよね、また会える。
その時根拠もないのにおれはそう強く思った
「じゃあ…またね」
「待って!
………あのさ、おれ強くなるよ。いっぱいいっぱい訓練して」
「うん、うん。頑張って」
「それでさ、強くなってお前に会えた時は
おれとケッコンしよ!」
「うん、いいよ!」
「何話してたんだ?」
「親父!おれ、ぷろぽーずってやつしてきた!」
「はあ?
ははっ!お前にはまだ早い」
「早くないもん!絶対やってみせる!
強くなって、大きくなって、そしたら一人で旅してあいつを探し出してもう一度会うんだ!!」
「やることがおおいなw」
<ユーマ、
大人になったな>
その時のレプリカの言葉が素直にうれしかった
夜のブランコであの小さな紙を、じっと見つめる。我ながら馬鹿な事をした。あいつがそんな子供みたいなこと、覚えているはずがないのに…
迅「やっぱここにいたか。珍しいな屋上以外の場所にいるなんて」
遊真「迅さん。屋上はもともとさくらんぼの居場所だったみたいだから、お邪魔するのも如何なものかと思ったので」
迅「ほーん
メガネ君が滅茶苦茶心配してたぞ」
遊真「むう、面倒見の鬼とはいえ無断外出は申し訳ない」
迅「どうした?最近思いつめたような表情見るけど。
たぶんさくらんぼ関連だろ?」
遊真「当たり、って言いたいとこだけど。別に心配してくれなくても大丈夫。人に相談したところでどうにかなる話じゃないし。
あいつの反応が変だったから薄々は気づいていたけど…
何だろ…
体が…まだ納得してない…」
迅「お前案外弱いんだな」
遊真「迅さんもそういう時ってあるでしょ
まあでも納得できなくてもいずれ慣れるだろうからそれまで待つよ」
迅「おい、どこ行くんだ?」
遊真「戻る。そろそろオサムが来そうで怖い」
迅「遊真、頼れよ」
迅「メガネ君達もそうだけど俺達はチームだ。確かに問題解消にはならないかもしれないが、
なんせお前には時間がない。俺の予想だけどあいつはお前にとって「お前の時間」の大切な存在じゃないか?」
遊真「………うん…
まあ心掛けてみる。じゃあ、手始めに一つ聞いてもいい?
もしさ、迅さんに死んだはずの仲間がいてさ…奇跡的に生きてたとして…
今まで過ごした大切な思い出も全部忘れられてたら、迅さんはどうする?」
そうだ、おれはあいつに思い出して欲しいわけじゃない
遊真「思い出させる?それともそっとしておく?」
この気持ちをどう対処したらいいのか、これからどう接したらいいのか
遊真「一瞬でも生きててよかったって思えたのに、それをぶち壊された時って迅さんはどう思う?」
分からないだけだ
遊真「なんだこれ、質問になってないな…ごめん迅さん、やっぱ忘れて」
迅「こりゃあ、かなりヘビーだな…(はあ)」