思い出
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あの日を忘れたことはない
あの日、おれは親父とロデューという中規模の王国に来ていた
あの時のおれは小さかったから、まだ戦闘慣れしてなくていちいち何かあれば親父を呼んでたっけ
初めて来る場所にも当然ビビってた
「…なあ、おやじ…」
「ちょっと待ってろ、今大事な話してるんだ」
「まあ、お嬢様!奴隷の子と一緒にいるものじゃありません!」
「いいじゃない!私のお金で買ったんだから!!」
「あら、もういらしていたんですか?」
「君は確か…王女マーニー」
親父に話しかけたのはおれよりも十幾つ離れたほどの紫色のショートカットの女性だった。さすが王族というべきか20もしていないのに丁寧な言葉を使う
「大したものはありませんがゆっくり休んで行かれてください」
「いや、そちらが友好的であると調査がしやすくてありがたい」
その時だったさくらんぼと会ったのは
親父の影からよく見てみるとマーニーは女の子を連れていた片手に手かせのようなものをつけていて、目は何故か左右別の色をしていた。そしてつぶらな瞳でこちらを見つめてくる
「えー…その子は?」
「一応奴隷ですけど…どうやら玄界の子供みたいで…」
「さんさい」
「三歳か。なら遊真と同い年じゃないか。なあ?」
「…」
そしたらいきなりさくらんぼがこっちに来て満面の笑みで言った
「あなたが旅人さん?
私、さくらんぼっていうの!よろしく」
女の子と触れ合ったことがないおれはどきマギしていたけど、あいつの笑顔で一瞬全部吹っ飛んだ
切りをつけるならここが一目惚れっていつところだろう
「そうださくらんぼ、私有吾さんに用があるからその子と遊んでてくれる?」
「うん、いーよ。お庭行こう!」
「え?ちょっと…」
「なあ、レプリカ助けて。おれ女の子と話したことない。何話せばいい?」
<難しく考える必要はない。普通の会話でも渡りあえると思うが>
「何話してるの?」
「わっ!!!」
「君にこれ」
そう言われてかぶせられたのはシロツメクサの花冠
「かんげいします!」(ニコッ
…駄目だ…
彼女と一緒にいると否が応でも
おれの大好きな笑顔が頭に入ってくる
心がほわほわしてくる
あの日、おれは親父とロデューという中規模の王国に来ていた
あの時のおれは小さかったから、まだ戦闘慣れしてなくていちいち何かあれば親父を呼んでたっけ
初めて来る場所にも当然ビビってた
「…なあ、おやじ…」
「ちょっと待ってろ、今大事な話してるんだ」
「まあ、お嬢様!奴隷の子と一緒にいるものじゃありません!」
「いいじゃない!私のお金で買ったんだから!!」
「あら、もういらしていたんですか?」
「君は確か…王女マーニー」
親父に話しかけたのはおれよりも十幾つ離れたほどの紫色のショートカットの女性だった。さすが王族というべきか20もしていないのに丁寧な言葉を使う
「大したものはありませんがゆっくり休んで行かれてください」
「いや、そちらが友好的であると調査がしやすくてありがたい」
その時だったさくらんぼと会ったのは
親父の影からよく見てみるとマーニーは女の子を連れていた片手に手かせのようなものをつけていて、目は何故か左右別の色をしていた。そしてつぶらな瞳でこちらを見つめてくる
「えー…その子は?」
「一応奴隷ですけど…どうやら玄界の子供みたいで…」
「さんさい」
「三歳か。なら遊真と同い年じゃないか。なあ?」
「…」
そしたらいきなりさくらんぼがこっちに来て満面の笑みで言った
「あなたが旅人さん?
私、さくらんぼっていうの!よろしく」
女の子と触れ合ったことがないおれはどきマギしていたけど、あいつの笑顔で一瞬全部吹っ飛んだ
切りをつけるならここが一目惚れっていつところだろう
「そうださくらんぼ、私有吾さんに用があるからその子と遊んでてくれる?」
「うん、いーよ。お庭行こう!」
「え?ちょっと…」
「なあ、レプリカ助けて。おれ女の子と話したことない。何話せばいい?」
<難しく考える必要はない。普通の会話でも渡りあえると思うが>
「何話してるの?」
「わっ!!!」
「君にこれ」
そう言われてかぶせられたのはシロツメクサの花冠
「かんげいします!」(ニコッ
…駄目だ…
彼女と一緒にいると否が応でも
おれの大好きな笑顔が頭に入ってくる
心がほわほわしてくる