3_チェリーウォーク

カミカゼノ体力鬼ホドヤバクネ??
オ医者サンヤッテ、食事担当シテ、作詞作曲・Bassモ弾イテ・・・・・・小サイ頃アンナニモ病弱ダッタノニ丈夫ニナッタネェ。Johnnyサン泣ケルワ


「は!? ぇ、まさか涙拭ってます? 情緒不安定すぎる・・・・・・早く連れ帰らなきゃ。22時台の電車」

「イヤイヤ健康、健康。タダチョット感動シテ

「・・・・・・自覚のない患者さんは大体そう言うんですよ。真面目に紹介状(心療内科宛)書きましょうか?」

ナンカ誤解サレテルッッ!!!





桜の香りで僕は1つ、エピソードを思い出した。リブもサン太もまだ産まれてない狼3匹時代の回想を。

「綺麗でしょう? 桜」

「「ウンッ! メッチャPink!!」」

「ズカンノトオンナジダ〜!」興奮してる僕とタナカに博士は人知れず肩を落とす。大人だったら語彙力が身に付いてるだろうが、4〜5歳にそんな頑張りは難しい。
日差し暖かな王立植物園の桜並木チェリーウォークは見事だった。

「オ? ウ〜!」

「カミカゼだめだめ! へいたいさんおこる!!」

「モォ〜・・・・・・僕トイッショ!」


タナカが大木から離したタイミングで僕が抱っこ。
絶対下ろしたりしないよ、すぐ走ってどっか行っちゃうんだから。それでも触りたい様で懸命に手で空へ掻く。頼む暴れないで。
ここは日本と違って同じ品種が一挙に咲くんじゃなく、それぞれの品種が咲き乱れるのだ。
ゆえにこっちは一重桜だけど、あっちは八重桜だったりする。


「博士、ソメーヨシノッテナイノ?
ズカンニネ『日本の桜といえばこの木!』ッテノッテテネ! ウスイPinkノ」

「うーん、ソメイヨシノは日本じゃなきゃ難しいねぇ〜・・・・・・とっても綺麗なんだよ!」

博士は見たことある口ぶり。いいなぁ。
カミカゼの抱っこを代わって「皆で船に乗れるようになったらね」と、博士は僕の頭をそっと撫でた。





・・・・・・結局叶ワズデシタネ。コノ直グニカミカゼニ喘息ガ見ツカルシ、サン太生マレテ・・・ダケレド


「ーーーーもう近所ここのソメイヨシノは4部咲き。花見した〜い!」

だけれど大人になった今、満喫できてるから結果オーライ!って思ってる。


貴方桜ノ花粉ハ大丈夫カ・・・・・・デスネ〜オ花見シタイデス! オ弁当持参ナラ、イナリ寿司ハ絶ッ対入レテクダサイ!!」
2/3ページ
いいね