2_ヒトミシリ、コモゴモ

「「はい!」」

話も時間も進んで流れは本格的な作曲依頼の相談になっていた。
企画書と2人を交互後に見比べて俯く。
かなりチャレンジしてみたい気持ちはある・・・・・・けれど、けれどなのだ。
来年の春はMWAMとしてワールドツアーがスタートするため、僕自身が自由に使える時間は3月中旬後半ほど・・・・・・どう転んでも無謀。うん、断ろう。


「トッテモ嬉シイデス。ケド」

ここで前を向いちゃいけなかった・・・・・・眩し過ぎる期待のピッカピカオーラで、一気に冷静な断る心が浄化されて目がッッ!!!

「アッアノゼ・・・是非ッ!!」」

見事、人見知り圧勝。
昔からこういう無意識に発せられる"何か"に弱くて断れない。あぁ、鶴牧さんも伊藤さんもとても嬉しそ・・・・・・どうしよう僕。

「「ありがとうございます!!!!」」

「イエ! コチラコソッガ・・・・・・ガ頑張リマシュ・・・時間ナイケド


いや、頑張らずに断れ。最後泣いてるしよ


オレは内心呆れつつ既に回復のため煙草3本目の狼を見る。「タナカ凹ム、ソノ目線ヤメテ」の声色的にも猛省してる感じだが。
果たして完成させ無事提出なるか。もしや、近頃のお前の寝坊ってその影響でと

「ア〜〜ソレハW.B.C.。ヤ、野球デスネ」


空耳かな・・・・・・今なら博士通り越して神様さえも、灰皿で暴投してもきっと許してくれる・・・マジふざけんな

「待ッタナヵゴメン! 寝ル寝ル寝ル寝ル今日カラキチント寝マスッテッッッ!!! ソレ凶キ」



ゴッ!!!!!!






……a end.
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