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第2章

「……くそっ」
戻ってきた洞窟の中、封魔が苛立たしげに髪を掻き回す。
「……荒れてるな」
そこで待っていた白鬼がそんな彼の様子を見て呟く。
「まぁ、失敗したのは二度目だしね」
「でも、あいつは何であんなに焦ってるんだ?」
「さぁな。……あまり時間がないとか、何かあるんだろ?」
少し離れたところからは星夢、雷牙、刹那の声が聞こえてくる。
そんな声を聞きながら、花音がぼんやりとしていると、トンッと軽く肩を叩かれた。
「……風夜?」
「ぼんやりとしてどうした?戻ってきてから少しおかしいぞ」
「……うん。ちょっとね」
そう返して、花音は座っていた岩から立ち上がると、封魔へと近付いた。
「封魔さん」
「……何だ?」
「……あの子を連れて来るの、私に任せてくれませんか?」
「「「「「「……!!」」」」」」
花音が言った途端、封魔が目を見開き、彼以外の五人も驚いたように視線を向けてきた。
「ちょ、花音!」
「……私に考えがあるんです」
「考えって、お前……」
「何も危険なことはしないよ」
花音はそう言って、星夢を見た。
「ただちょっと『見て』もらいたいことがあるんだけど」
それに星夢が溜め息をつく。
「……いいけど、何を『見れ』ばいいの?」
「確か光輝が言ってたんだけど、闇の国の王様の誕生日が近いらしいの。去年は中止になってたけど、普通なら式典とかがあるって」
「……それが行われるかを見ればいいのね。それでどうするつもりなのかはわからないけど、……まぁ、いいわ」
そう言うと、星夢は集中するように目を閉じた。
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