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第16章

「……そう。準備は出来たのね」
「はい。今すぐにでも向かえます」
「ですが、此処の守りはどうしますか ? 」
閻夜に聞かれて、麗玲は少し考える素振りを見せる。
「……そうね。凰呀と魔矢を残していきましょうか」
「二人ですか?それでは流石に……」
「流石にそれだけじゃないわよ。それと、あの二人を残すわ」
「では、呼んできましょう」
閻夜はそう言うと、部屋を出ていった 。
「麗玲様、麗玲様」
「何かしら?綺羅」
綺羅と呼ばれた少女がぴょんぴょんと飛び跳ねる。
「私も残っていいですか? 」
「あら?どうして? 」
「面白いことを思い付いちゃったんです。麗玲様についていくのも面白そうだけど、もっと面白そうなこと!……ねぇ、麗玲様、光鈴と光鈴の弟、私に貸して! 」
飛び跳ねながら言う綺羅に、麗玲は頷く。
「いいけど、何をするつもりなのかしら? 」
「ふふふ、とーても楽しそうなことですよ」
「教えてくれないのね。まぁ、いいわ 。好きに使って」
「やったー」
許可を出すと、綺羅は喜んで部屋を飛び出していく。
それと入れ代わるように凰呀と魔矢、白羅と一人の少年が入ってくる。
それを見て、麗玲はこれからのことを話し始めた。
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