第15章
(今度は何……? )
真っ暗で何も見えない空間の中、舞は辺りを見回す。
今度はもう変わる気配はない。
「……もう終わったのかな? 」
「……ええ。これで終わりよ」
花音の呟きに答える声が聞こえてくる 。
いつの間にかそこには麗玲の姿があった。
「どうだった?面白いものが見れたでしょう? 」
「……一体、どういうつもりで私達に過去を見せたの? 」
「……あなた達が知らないことを教えてあげたのよ。……神界の上層部がどんな奴等か、少しはわかったでしょう ? 」
言われて少し言葉に詰まる。
「……あいつらの所為で、私達魔神族はずっと居場所がなく、肩身の狭い思いをしてきたわ」
それを聞いて、星蓮が言っていたことを思い出した。
「……確か……、地位争いに敗れた神界人がつくったって……」
「……そうよ。……でも、元々はそれも前神帝が命じて行なっていた実験があったからこそ出来たこと。……あいつらはね、私達を兵器としてつくり、一人の男に悪用されたから私達を追いやった。私達が殺した神帝はそれを知りながら、更に弾圧しようとした」
「そんな……」
「……あんた達、本当に何も知らないのね」
呟いたのは誰かわからないが、それに麗玲は呆れ声を上げる。
「……戻ったら、上層部の生き残りの女か、封魔に聞いてみるといいわ。ただ……、此処から無事に出られたらの話だけどね」
そう言って麗玲が笑った瞬間、舞達は突然何かに吹き飛ばされた。
真っ暗で何も見えない空間の中、舞は辺りを見回す。
今度はもう変わる気配はない。
「……もう終わったのかな? 」
「……ええ。これで終わりよ」
花音の呟きに答える声が聞こえてくる 。
いつの間にかそこには麗玲の姿があった。
「どうだった?面白いものが見れたでしょう? 」
「……一体、どういうつもりで私達に過去を見せたの? 」
「……あなた達が知らないことを教えてあげたのよ。……神界の上層部がどんな奴等か、少しはわかったでしょう ? 」
言われて少し言葉に詰まる。
「……あいつらの所為で、私達魔神族はずっと居場所がなく、肩身の狭い思いをしてきたわ」
それを聞いて、星蓮が言っていたことを思い出した。
「……確か……、地位争いに敗れた神界人がつくったって……」
「……そうよ。……でも、元々はそれも前神帝が命じて行なっていた実験があったからこそ出来たこと。……あいつらはね、私達を兵器としてつくり、一人の男に悪用されたから私達を追いやった。私達が殺した神帝はそれを知りながら、更に弾圧しようとした」
「そんな……」
「……あんた達、本当に何も知らないのね」
呟いたのは誰かわからないが、それに麗玲は呆れ声を上げる。
「……戻ったら、上層部の生き残りの女か、封魔に聞いてみるといいわ。ただ……、此処から無事に出られたらの話だけどね」
そう言って麗玲が笑った瞬間、舞達は突然何かに吹き飛ばされた。