第4章
1
ドオオオン
「な、何?」
微睡んでいた舞は、突如聞こえてきた音に飛び起きる。
「一体、今度は何が……」
呟きつつ、部屋を飛び出し、少しの違和感を感じた。
(何かやけに静かだ。……あんな音がしてたのに、誰も気付いていないの?)
大きな音で目が覚めた舞だったが、彼女以外に動いている者はいないように思えた。
(とりあえず、様子を見てこよう)
そう思うと、舞はまだ薄暗い外へ出て音が聞こえた辺りを目指した。
「確か、この辺り……」
音が聞こえてきた辺りに来て、舞は周囲を見回す。
それでも特に異変はない。
(あれだけの音がしたのに、何も起きてない。……一体、どういうこと?)
警戒を解かないままもう一度周囲を伺ってみたが、やはり舞が起きた時に聞いたような爆発音の原因になったようなものは見当たらない。
(気のせい、だったの?)
異変を感じたのは自分だけで、それも気のせいだったのだろうと溜め息をついて戻ろうと踵を返す。
その瞬間、背後から物凄い衝撃を受け、舞の身体は宙へと吹き飛ばされた。
2
「うあっ!!」
数メートルは飛ばされ、地へと身体を叩きつける。
「……っ……」
(一体、何が起きたの?)
痛みを我慢して、ゆっくりと身体を起こす。
その時、誰かの笑い声が聞こえてきた。
「あははははは」
その声は聞き覚えのあるもので、舞は視線を向ける。
「……麗……香……」
そこにいたのは連れて行かれたはずの麗香だったが、舞の呟いた名に笑うのを止めて、不快そうな視線を向けてきた。
「その名前で呼ばないでくれない?私はもう何の力もない人間じゃないの」
そこまで言って、今まで見せたことのない冷たい笑みを浮かべる。
「私の名は麗玲。魔神族の神子であり、統率者よ」
彼女は言いながら、舞の方へと手を向ける。
「……これは挨拶がわりよ。受け取りなさい」
「っ!!……うああああっ!!」
その言葉と共に彼女の手から黒いエネルギーが放たれる。
それをまともに受けてしまった舞は、地面に背中から落ちたのと同時に意識を失ってしまった。
ドオオオン
「な、何?」
微睡んでいた舞は、突如聞こえてきた音に飛び起きる。
「一体、今度は何が……」
呟きつつ、部屋を飛び出し、少しの違和感を感じた。
(何かやけに静かだ。……あんな音がしてたのに、誰も気付いていないの?)
大きな音で目が覚めた舞だったが、彼女以外に動いている者はいないように思えた。
(とりあえず、様子を見てこよう)
そう思うと、舞はまだ薄暗い外へ出て音が聞こえた辺りを目指した。
「確か、この辺り……」
音が聞こえてきた辺りに来て、舞は周囲を見回す。
それでも特に異変はない。
(あれだけの音がしたのに、何も起きてない。……一体、どういうこと?)
警戒を解かないままもう一度周囲を伺ってみたが、やはり舞が起きた時に聞いたような爆発音の原因になったようなものは見当たらない。
(気のせい、だったの?)
異変を感じたのは自分だけで、それも気のせいだったのだろうと溜め息をついて戻ろうと踵を返す。
その瞬間、背後から物凄い衝撃を受け、舞の身体は宙へと吹き飛ばされた。
2
「うあっ!!」
数メートルは飛ばされ、地へと身体を叩きつける。
「……っ……」
(一体、何が起きたの?)
痛みを我慢して、ゆっくりと身体を起こす。
その時、誰かの笑い声が聞こえてきた。
「あははははは」
その声は聞き覚えのあるもので、舞は視線を向ける。
「……麗……香……」
そこにいたのは連れて行かれたはずの麗香だったが、舞の呟いた名に笑うのを止めて、不快そうな視線を向けてきた。
「その名前で呼ばないでくれない?私はもう何の力もない人間じゃないの」
そこまで言って、今まで見せたことのない冷たい笑みを浮かべる。
「私の名は麗玲。魔神族の神子であり、統率者よ」
彼女は言いながら、舞の方へと手を向ける。
「……これは挨拶がわりよ。受け取りなさい」
「っ!!……うああああっ!!」
その言葉と共に彼女の手から黒いエネルギーが放たれる。
それをまともに受けてしまった舞は、地面に背中から落ちたのと同時に意識を失ってしまった。