第17章
1
「花音先輩! 」
「花音! 」
探していた姿を見つけて、舞と火焔は近付こうとしたが、その前に飛影と風夜に床に引き倒され押え付けられる。
「「……っ! 」」
「ちょっ……、何!? 」
いきなり何をするのかと声を上げた時 、すぐ頭上を何かが通り過ぎ、次いで背後の壁が壊れるような音がした。
「なっ!? 」
「えっ……? 」
押え付けられていたのから解放されて視線を向けると、確かに壁の一部が崩れている。
それを誰がやったのかと見れば、此方へと弓を向けている花音の姿があった 。
「先輩? 」
「あははは、どう?助けに来た筈の仲間から攻撃されるってどんな気分? 」
「綺羅!お前! 」
面白そうに笑う綺羅に飛影が声を荒げる。
「あはは、今のは挨拶だよ。本番はまだこれからなんだから! 」
その言葉と共に花音の持つ弓にはめられている珠が、それだけでなくはめられていなかった分まで光り出す。
「おい、やばいぞ! 」
「ちっ! 」
火焔が声を上げ、風夜が舌打ちして舞達より前に出る。
「全属性、一斉射撃ーー! 」
その直後、綺羅の楽しそうな声と共に様々な属性の矢が舞達へと放たれた。
2
「な、何?今の揺れ」
自分達がいる場所ではない、だが、そう離れてはいない所から感じた揺れに聖奈は呟く。
「……恐らく、他の所でも戦闘になってるんだろ」
近くにいた刹那が前にいる相手から視線を外さないまま言う。
「……まぁ、俺達の状況からして花音に攻撃されてる可能性もあるけどな」
「……魔神族のやりそうなことではあるけど、……こっちからしたらやりにくいな」
そう言う夜天と神蘭の前には此方へ向けて、光弾を放とうとしている光輝がいた。
「!! 」
「どうしたの? 」
急に立ち止まり振り返った星夢に、綾は声を上げる。
「……引き返しましょう。此処じゃないわ」
そう言い戻ろうとするが、それに封魔がストップを掛ける。
「……いや、もう遅いみたいだぞ」
その声に綾が元々進もうとしていた方向を見る。
其処にはいつの間にか白羅と凰呀の姿があり、彼等をどうにかしなければ、引き返すことは出来そうになかった。
「花音先輩! 」
「花音! 」
探していた姿を見つけて、舞と火焔は近付こうとしたが、その前に飛影と風夜に床に引き倒され押え付けられる。
「「……っ! 」」
「ちょっ……、何!? 」
いきなり何をするのかと声を上げた時 、すぐ頭上を何かが通り過ぎ、次いで背後の壁が壊れるような音がした。
「なっ!? 」
「えっ……? 」
押え付けられていたのから解放されて視線を向けると、確かに壁の一部が崩れている。
それを誰がやったのかと見れば、此方へと弓を向けている花音の姿があった 。
「先輩? 」
「あははは、どう?助けに来た筈の仲間から攻撃されるってどんな気分? 」
「綺羅!お前! 」
面白そうに笑う綺羅に飛影が声を荒げる。
「あはは、今のは挨拶だよ。本番はまだこれからなんだから! 」
その言葉と共に花音の持つ弓にはめられている珠が、それだけでなくはめられていなかった分まで光り出す。
「おい、やばいぞ! 」
「ちっ! 」
火焔が声を上げ、風夜が舌打ちして舞達より前に出る。
「全属性、一斉射撃ーー! 」
その直後、綺羅の楽しそうな声と共に様々な属性の矢が舞達へと放たれた。
2
「な、何?今の揺れ」
自分達がいる場所ではない、だが、そう離れてはいない所から感じた揺れに聖奈は呟く。
「……恐らく、他の所でも戦闘になってるんだろ」
近くにいた刹那が前にいる相手から視線を外さないまま言う。
「……まぁ、俺達の状況からして花音に攻撃されてる可能性もあるけどな」
「……魔神族のやりそうなことではあるけど、……こっちからしたらやりにくいな」
そう言う夜天と神蘭の前には此方へ向けて、光弾を放とうとしている光輝がいた。
「!! 」
「どうしたの? 」
急に立ち止まり振り返った星夢に、綾は声を上げる。
「……引き返しましょう。此処じゃないわ」
そう言い戻ろうとするが、それに封魔がストップを掛ける。
「……いや、もう遅いみたいだぞ」
その声に綾が元々進もうとしていた方向を見る。
其処にはいつの間にか白羅と凰呀の姿があり、彼等をどうにかしなければ、引き返すことは出来そうになかった。