泡沫に口付けを
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頭の中が熱を持ち、ガンガンと殴られているような痛みと共に感じる激しい揺れ
微かに感じる夜と朝が混じった匂いと、広い背中から香る、どこか懐かしい紫煙の香り
「ハァ、ハァ、そんなに辛いなら、さっさと思い出せよ!!」
自分の口から出た声では無い息の上がったその低い声が耳に届くことがしっくりくる
思い出せ、思い出せ、思い出せ
頭に触れた、優しく硬い掌は、誰の手だ?
苦しいほどに抱きしめる、あの温もりは、誰の腕だ?
醜くないと、汚くないと、優しく鼓膜を揺らす、あの声は誰の声だ?
唇に触れた、薄く、乾いた感触、あの苦味は誰の唇だ?
いつもより少しだけ、優しく向けられる視線、あの眼差しは誰の目だ?
夜の匂いと、紫煙の香りを感じながら乗っていた背中は……………こんなに揺れていたか?
忘れたくないと、消えないでくれと、俺が、
“私”が願ったのは、誰だ?
、