土方十四郎を名乗る者
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腕の中にいるハクがもぞもぞと動く感覚に、俺は目を覚ます
視線を下にやると、ハクは俺の胸元にぐりぐりと額を擦り付けていて、記憶にあるその仕草にどうしようもない愛おしさが込み上げる
きっと、思い出してくれる
その希望が現実になるよう、ハクを抱く腕に少し力を込めると、ハクが目を覚ましたらしい
俺はついどういう反応をするのかと気になってそのまま狸寝入りを決め込む
『んん………はぁ……?うそだろ、マジかよ……』
この状況で眠ってしまった自分が信じられないというような声と共に起き上がるハクの身体から、寝たふりをしている俺の手が硬い床の上に落ちる
『………こいつ、本当にただの上司だったんだろうな……』
ただの部下に対する以上の感情を持ってしまっている俺はその声に少しドキリとする
『……ま、そんなワケねぇか』
そう呟いて立ち上がり、去っていくハクの背中を俺は黙って見つめていた
「なぁハク、一緒に京に行かないか?」
その後、朝食を食べながらすぐにでもハクに記憶を取り戻してほしい一心で俺がそう提案すると、ハクは目を丸くしていた
『京?』
「俺と、お前の仲間が今京にいるんだ、会えば何か思い出すかもしれねぇだろ」
『…………悪いな、俺はまだここでやらなきゃいけねぇことがあるんだ』
「やらなきゃいけないこと?」
てっきり記憶が無いからここにいるのだと思っていた俺はハクの返答が意外なもので驚いた
『この町の海に流れ着いた俺を、助けてくれた夫婦がいる
その夫婦の行方不明の娘を探してるんだ』
「それが解決すりゃ、俺と一緒に京に来るか?」
『まぁ………』
「よし、じゃあ行くぞ、まずは聞き込みだ」
『え』
ハクと共にその行方不明の娘を探す為に聞き込みをして回っていると、つい数ヶ月前まで当たり前だったその行動がとても懐かしく感じる
『オイ、なにニヤニヤしてやがる』
「は!?し、してねぇよ!するわけねぇだろ聞き込み中だぞ!」
『ったく、変な奴だな』
「それより、怪しいのはこの辺を牛耳ってるっていう貿易商だな見目のいい人間の娘を、天人に売り捌いているっつーあくまで噂だが、実際お前を助けた夫婦の娘意外にもこの辺の街では女が誘拐されている」
『天人が買い付けに来るのは2、3ヶ月に一度、間隔的には今日明日きてもおかしくない』
ハクがそう言った瞬間、俺達の上に影が落ちる
見上げたそこには大きな船が数隻
『………今日、乗り込む』
「あぁ」
、
