猫が紡ぐ希望
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土方が息を切らしながら屋敷の入り口にやってくると、そこには再会を喜ぶ隊士達の姿
全員怪我でボロボロだったがある程度の処置はされており、意識のない重篤な者たちをせっせと医務室へと運び込んでいた
あまり見覚えのない隊士達もいる様子から、どうやら見廻組の者もいるらしい
だが確かに、あの日置いていかざるを得なかった隊士達だった
しかし、土方がどれだけ探しても、あの真っ白な髪もキラキラと輝く宝石のような瞳も見当たらない
すると向こうから松葉杖をつきながらよく知った隊士の1人がやって来る
「副長!またお会いできて嬉しいです!」
「あぁ、なぁハクは?どこにいる!?」
土方がハクの名前を出すと、途端に隊士の表情が曇る
「ハクさんは……」
「知ってるのか!」
「……実は俺たちみんな、ハクさんに助けられたんです」
「………え……?」
ハクは生きていた、あの高さから落ちたにも関わらず生きていて、隊士達を助けていた
「ハクは!ハクはどこにいる!!」
「……まだ、生き残ってる人がいるかもしれないって、俺たちの船を送り出して、それ以降は………」
土方はその言葉を聞くなり、脱力するようにその場にしゃがみ込む
「ふ、副長!?大丈夫ですか!」
「なにやってんだよ、アイツは……!!」
それから2日後、また数人の隊士達がハクに助けられたと言って帰って来た
なのに、それから何日待ってもハクが俺の元に帰ってくることは無かった
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