鬼の涙を掬う猫
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「最近、顔色良いじゃないか」
見回り中、話しかけて来た小銭形に、俺は返事をするでもなくタバコをふかす
「ハクと一緒に行ったんだろ?可愛い子いたか?どこの店だ?」
コイツは俺の置かれている状況が分かっているのか?と殴りたくなるが、ここ数日ちゃんとした睡眠を取れているせいか手が出るまでには至らない
タバコの量も数日前よりは落ち着き、携帯灰皿がパンパンになるということも無くなった
「ところで今日こそどうだ?一杯。歓迎会もまだだしな」
「………」
一応世話になっている上司、何度も断るのも悪いだろうと俺はその誘いに乗った
「やっほーハクちゃん!久しぶり!元気?」
『元気』
「んで、テメェがいるんだよ!」
小銭形に誘われてやって来たのは、“すまいる”だった
「こっちだってテメェの辛気臭ェ顔なんざ見たくありませんー!タダ酒飲ましてくれるって言うからきたんですぅー」
「チッ」
ドカリと椅子に座り直すと、入り口の方がどうにも騒がしい
チラリとそちらへ目線をやると、入って来たのは一橋喜々と、見廻組局長改め、警察庁長官となった佐々木異三郎の姿
次から次へと行われる喜々による暴挙
俺たち真選組と、近藤さんへの侮辱
そして、近藤さんの処刑が5日後と決まったという情報………
その言葉を聞く頃には俺の拳を止める理性は残っておらず、近藤さんの想い人である女の首に刃が当てられた瞬間、俺は容赦なく新将軍に殴りかかった
が、万事屋が俺の拳を受け、そのまま喜々に鉄槌を浴びせた
「お、前………」
目の前で手錠をかけられ連れていかれる万事屋を止められずにいたその時、桂小太郎が現れ万事屋や俺たちはその場から逃れることが出来た
一方その頃、エリザベスと山崎達の手引きにより、沖田がやって来た荒屋には攘夷浪士達と見知った顔の元真選組の仲間達
5日後に迫った近藤と片栗虎の処刑を阻止すべく2人を助けに行こうという面々、
ただ、沖田はそれに首を縦には振らない
近藤がいない時、自分達真選組の指針を決めるのは自分ではなく土方だからだ
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