元カノは警察庁長官の愛娘
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ハクを正式な隊士として採用し、今日は初めての見回りだ
『あ、万引き』
真選組に女隊士がいるというのも具合が悪かったので、ハクには外で万事屋の声真似をするように言ってある(俺は他の人を真似てくれた方が良かったのだが、総悟の奴が譲らなかった)
間の抜けた声でそう聞こえた後、ハクは俺の隣から瞬時に通りの店から出てきた男を取り押さえた
「な、なんだお前、どこからっ、離せぇぇえ!!」
『十四郎、捕まえた』
「あ、あぁ」
ハクと見回りに出ると恐ろしく犯罪者が捕まっていく
攘夷浪士はもちろんのこと、万引き、引ったくり、当て逃げした車でさえハクが瞬時に追いかけ、一瞬で捕まえてしまう
今日が珍しく犯罪の多い日なのではと思う程だ
「うし、昼か
ハク、今日は外ですませるからな、お前何か食いてーもんねぇのか?」
俺がハクにそう尋ねると、ハクは立ち止まって悩み始めた
『あれ』
悩んだ末にハクが指差したのは超有名なファストフード店だった
「あんなとこでいいのか?」
『うん』
ハクの隊士就任祝いに奮発する予定だった俺は普段より分厚い財布を手に少し拍子抜けしたものの、未知の食べ物に目を輝かせているハクに別のところを提案する気にはならなかった
「いらっしゃいませー!
店内でお召し上がりでございまするかー?」
「ゲッ」
『あ、栗子』
「ハクさん!と、お隣にいるのは……マヨラ様じゃありませんか!!!」
『知ってるの?』
「…………やっぱ店変えよう」
『?』
踵を返して店内の出口へ向かう土方を目線で追うハクの目の前を、綺麗に切りそろえられたおかっぱ頭がすり抜けていった
「会いたかったでございまする!マヨラ様!
あの時、王子としてマヨネーズ王国へ帰ると聞かされてからまたお会いできる日を心待ちにしておりましたでございまする!」
土方の大きな背中に抱きつき、そう言う栗子に、ハクは呆然とするばかりだった
『十四郎、マヨネーズ王国の王子だったの』
「そこぉぉぉぉお!?」
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