正々堂々…と 黄×紫
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ベッドに寝転がりながらゲームに夢中になっていると画面の上部に[着いた]という着信を受けて体を起こす
家族を起こさないように静かに玄関のドアを開けると目を腫らしたれにちゃんがいた。
「どうぞ」
『うん』
人をダメにするクッションをれにちゃんに譲って私は再びベッドにダイブする。
「で、なんて言われたの?」
『やっぱ無理、だって』
「なんだそれ。ぁ、ごめん」
心に留めておこう思っていた言葉があっさり口から出てしまった。
そもそもの始まりが『今は好きじゃなくてもいいから』と言って告白を受け入れてもらったわけだからこういう展開になる可能性もあったのは事実だけど、もっと上手い断り方があっただろと相手の無神経さに呆れる。
ちらっと時計を見ると0時を優に超えていた
こっちおいでと言うと素直にベッドまで来て隣に腰を下ろす。
「まぁ、なんだ…ほらっ、私がいるじゃん。大丈夫だよ」
こんな時上手い励まし方が分からなくて、自分でも笑っちゃうくらい下手な励まししか出来ないけど優しく肩を抱けばわんわん泣き出した。
「あーあー」
背中を摩ってあげると熱くて子どもか!と思わず突っ込みたくなったけどそこまで意地悪な人にはなりたくない。
ましてやこんな時に私のとこに来てくれたということは他の人より心を開いてくれているんだろうし。
「無理って言われてなんて答えたの?」
『そっか、って』
「え?それだけ?」
『だってぇ…』
「バカじゃん」
『だってぇ…』
「もっとわがままになってもいいのに」
本当はすごいわがままなくせに変なとこで強がってさ―
たまらなくなってぐっと引き寄せて抱きしめると背中に手が回ってきてより一層泣きじゃくりだして苦笑してしまう。
「本当に好きならちゃんと伝えなきゃ。相手に合わせてばっかじゃれにちゃんが辛くなるばっかでしょ?でもって今回は最悪のパターンだよ?」
『ぅう―』
「こんな時間に会いにきてさ。今みたいにわがままになればいいの。」
『ごめん』
あれ、おかしいなぁ
「謝らなくていいんだけど。私なられにちゃんのわがままちゃんと聞いてあげられると思うよ」
『…』
ゆっくりと体を離して向かい合うとあまり理解していない顔とぶつかる
「ずーっと前から好きだったよ」
『…ぇ?』
「やっぱ気付いてなかった。」
両手で頬を包むと赤くなる頬
ゆっくり顔を近付けると慌ててきゅっと目を瞑るれにちゃんにふっと頬が緩む
こつんとおでこを合わせる
「今はキスしないよ、卑怯なことするつもりはない。待つのは慣れてるつもりだし、急いで答え出してとは言わないけど意識はしてほしい。」
『―ぅん』
遠慮がちに返事をしてくれたれにちゃんのおでこに口を付けた
「さ、寝よ」
『え!』
「いや、もう1時だよ。眠い」
『あぁ、うん』
「今絶対エロい事考えたっしょ」