[夢]雰囲気が大事
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最近一気に寒くなって名前さんの鼻歌もクリスマスソングが多くなってきた。
名前さんの鼻歌好きなんだよねぇ
好きなメロディの部分は何回でも繰り返し歌っちゃうところとか
よく知らないんだろうなぁて感じのオリジナリティを加えて歌うところとか
鼻歌に合わせて無意識に身体をゆらゆらと揺らす姿とか
持っていた携帯を置き、コーヒーを淹れる後ろ姿を眺めることにたまらなく幸せを感じる
最近手動のミルを買ったり、コーヒー豆にこだわりを持ち出したりキッチンに立つ時間が増えたように思う
なかなかリビングに戻ってこないからこちらから行くことも増えた
私よりも背の小さい名前さんは肩口に頭をのせるのにちょうどいい
「はぁいい匂い」
名前さんのお腹に腕を回し少し力を込める
『挽きたてのコーヒーって良いよね』
「そうじゃなくて、名前さんが」
『———』
この反応はいつものこと
最初のころは呆れられてるのかなーって思ってたんだけど、
表情を見ると口をきゅっと結んで眉間に皺がよっている。
甘えるたびに同じような反応をされるから不安になって思い切って「こういうの嫌?」と聞いたらしばらくの沈黙の後、
なんて返したらいいか分からないと目を泳がせていた。
可愛すぎん!?
「なにか歌って」
お願いするとしばらくしてスローテンポで優しい歌声が近くで聞こえてくる。
それは誰もが知っているクリスマスソングの定番曲だった
肩口に乗せた私の頭に名前さんは頭を寄せ、お腹に回した腕にも手が添えられた。
幸せすぎて泣きそうになる
それは名前さんといるようになってさらに増えた。
ずっとこうしていたい。
私と名前さんの間に誰も入り込めないようにさっきより腕に力を込めた
『泣きそうになってるでしょ』
なんでもお見通しで最上級に優しい声色はわたしのこころを簡単に溶かす
「この曲好きだな」
照れくさくて話を変えるため言ったら名前さんは楽しそうに笑った。
「なんで笑ってんの?」
『この曲ね、実は失恋ソングなんだよね』
「え?」
『「去年のクリスマス、主人公は運命の人に出会ったと思った。だけどそれはあっけなく裏切られしまった。ひどい仕打ちを受けたのに会ったら僕はまた君に恋に落ちてしまうだろう。」っていう歌詞。一応最後は「今僕は本当の愛を見つけた。もう君に振り回されない。」で終わるんだけど強がりなんじゃないかなって私は思ってる』
「そんな歌なんだ。—え、なんでそんな歌を今!?」
『だってちゃんと最後まで歌えるのこれくらいなんだもん』
「…こんな悲しい歌詞だったなんて。知りたくなかった!」
『まぁでもメロディが綺麗だよね。わたし好きだなぁ』
「それは、まぁ」
満足そうに続きを歌いだす名前さんの声は相変わらず綺麗で優しい。
歌詞の内容は一旦忘れて今はこの甘い雰囲気に酔いしれよう。
首筋に一つキスをして二人でコーヒーが落ちるのを眺めた。
fin.
名前さんの鼻歌好きなんだよねぇ
好きなメロディの部分は何回でも繰り返し歌っちゃうところとか
よく知らないんだろうなぁて感じのオリジナリティを加えて歌うところとか
鼻歌に合わせて無意識に身体をゆらゆらと揺らす姿とか
持っていた携帯を置き、コーヒーを淹れる後ろ姿を眺めることにたまらなく幸せを感じる
最近手動のミルを買ったり、コーヒー豆にこだわりを持ち出したりキッチンに立つ時間が増えたように思う
なかなかリビングに戻ってこないからこちらから行くことも増えた
私よりも背の小さい名前さんは肩口に頭をのせるのにちょうどいい
「はぁいい匂い」
名前さんのお腹に腕を回し少し力を込める
『挽きたてのコーヒーって良いよね』
「そうじゃなくて、名前さんが」
『———』
この反応はいつものこと
最初のころは呆れられてるのかなーって思ってたんだけど、
表情を見ると口をきゅっと結んで眉間に皺がよっている。
甘えるたびに同じような反応をされるから不安になって思い切って「こういうの嫌?」と聞いたらしばらくの沈黙の後、
なんて返したらいいか分からないと目を泳がせていた。
可愛すぎん!?
「なにか歌って」
お願いするとしばらくしてスローテンポで優しい歌声が近くで聞こえてくる。
それは誰もが知っているクリスマスソングの定番曲だった
肩口に乗せた私の頭に名前さんは頭を寄せ、お腹に回した腕にも手が添えられた。
幸せすぎて泣きそうになる
それは名前さんといるようになってさらに増えた。
ずっとこうしていたい。
私と名前さんの間に誰も入り込めないようにさっきより腕に力を込めた
『泣きそうになってるでしょ』
なんでもお見通しで最上級に優しい声色はわたしのこころを簡単に溶かす
「この曲好きだな」
照れくさくて話を変えるため言ったら名前さんは楽しそうに笑った。
「なんで笑ってんの?」
『この曲ね、実は失恋ソングなんだよね』
「え?」
『「去年のクリスマス、主人公は運命の人に出会ったと思った。だけどそれはあっけなく裏切られしまった。ひどい仕打ちを受けたのに会ったら僕はまた君に恋に落ちてしまうだろう。」っていう歌詞。一応最後は「今僕は本当の愛を見つけた。もう君に振り回されない。」で終わるんだけど強がりなんじゃないかなって私は思ってる』
「そんな歌なんだ。—え、なんでそんな歌を今!?」
『だってちゃんと最後まで歌えるのこれくらいなんだもん』
「…こんな悲しい歌詞だったなんて。知りたくなかった!」
『まぁでもメロディが綺麗だよね。わたし好きだなぁ』
「それは、まぁ」
満足そうに続きを歌いだす名前さんの声は相変わらず綺麗で優しい。
歌詞の内容は一旦忘れて今はこの甘い雰囲気に酔いしれよう。
首筋に一つキスをして二人でコーヒーが落ちるのを眺めた。
fin.
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