もし 紫×赤
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今日は早く仕事が終わったため、高城家にお邪魔している。れにの足の間に入り体を預けるのが私のお気に入りで、久しぶりにのんびり出来たなーと落ち着いているととんでもないことを言ってきた。
「ねぇ夏菜子ちゃん。」
「ん?何?」
「もしさ、私がやめるって言ったらどうする?」
「何を?」
「ももクロ。」
「は?何言ってんの?」
「ふと思ったんだ。皆悲しんでくれるかな…とか。冗談なのは分かってるんだけど、雑誌でも高城卒業とか、ユーストでも脱退しますとか言われるとさすがに落ち込むかなーなんて。」
話が全然耳に入ってこなかった。高城がやめる?悲しみよりも怒りが沸いてきた。
「最低、本気で言ってんの?もう帰る。」
「え、待って!ごめん!」
「やだ。ばいばい!」
そういうと足早に夏菜子は家を出て行ってしまった。
「やばい、怒らせちゃった。明日謝らなきゃ。」
新幹線の中でも家に着いてからもれにの言葉が頭の中をぐるぐる駆け回る。
「ご飯あるけど食べる?」
「いらない、もう寝る。」
「どうしたの?何かあった?」
「…、なんでもない♪おやすみ。」
お母さんに相談しようかとも思ったけど、口にするとそれが現実になってしまうんじゃないかと思って言えなかった。
自分の部屋に向かいドアをぱたんと閉めたとたんに我慢していた涙が溢れ出す。
「何で?今まで一緒に頑張ってきたのに。」
何も考えたくなくてベットに突っ伏して泣きはらしていたらいつの間にか寝ていた。
次の日
「おはようございます。」
「おは…ってどうしたの!?目やばいよ!!」
楽屋に入ると詩織がいて案の定びっくりしたように駆け寄ってきた。
「昨日泣いたからかな。」
「とりあえず座って!目腫れたら冷やすのと暖めるのどっちがいいのかな、ちょっと待ってて。」
「ありがと。」
そういうと部屋から出て行く。
昨日のことを思い出すとまた涙が出てくる。
何もやる気が出なくて涙をぬぐうことも億劫になっていると詩織が戻ってきた。
「ほら氷水持ってきたから当てて。」
「うん。」
ソファーに横になり目を瞑る。熱をもったまぶたにひんやりと氷水は気持ち良くて少し落ちついてきた。
「で、なにがあったの?」
「…。言えない。」
「言いたくないんならいいけどさ。高城?」
「…。」
「図星だ。」
「れにがわるい。」
「とりあえず、今から仕事なんだから。しばらくそうやって目冷やしてて。」
「はい。」
しばらくすると誰かが部屋に入ってきた。
「「おはようございまーす。」」
姿は見えないが、声で分かる。れにとあーりんだ。
「来た。あーりんおはよう。ちょっと高城さん、来てもらおうか!」
「え?何?」
部屋に入ってきて早々れには詩織に外へ連れ出された。
「何だろ。あれ?夏菜子ちゃん、どうしたの?大丈夫?」
「うん、ちょっとね。」
詩織に廊下に連れ出された。
「何しでかしたの?」
「え?」
「とぼけたって無駄だよ、夏菜子すっごい目してるんだけど、見た?」
「いや、詩織にすぐ連れ出されたから。」
「何だって?」
「いや、すいません。」
「れにが悪いって言ってたけど?」
「…昨日夏菜子ちゃんが家に来て、おしゃべりしてたらいきなり怒っちゃって帰った。」
「全然言ってること分かんないんだけど!怒る要素ないじゃん!」
怒られそうだから言いたくなかったが言わなきゃ開放してくれないと思い渋々一部始終報告する。
「あのさー、言っていいことと悪いことあるよね!」
「ごめんなさい。でも本当にやめるとは言ってないんだよ?逆に卒業とか言われて寂しかったって言ったのに!」
「夏菜子ちゃんがちゃんと人の話聞かないのはいつものことでしょ!ちゃんと簡潔に分かりやすく言ってあげなきゃ!」
「disりすぎ…。」
「ごめんw」
「いいよw」
「今回は勘違いさせた高城が悪いから早く謝ってきなよ。」
「謝ろうと思ったら詩織に」
「あぁん?」
「いや、ごめんなさい。」
「よし、部屋戻ろっか。」
部屋に戻ると相変わらず夏菜子は氷水を目に当てていた。その姿を見て本当に悪いことしちゃったなと改めて反省する。
が、謝ろうにもあーりんが夏菜子の前で仁王立ちしているのだ。
「あーりん、私ちょっと夏菜子ちゃんに用事があるからそこどいてくれるかな?」
「だーめ!」
「え?何で?」
「高さん、昨日夏菜子ちゃん泣かせたんでしょ?ひどいよ!だから今日私は夏菜子ちゃのボディーガードになる。」
れにと詩織は目を合わせる。
「「…。(めんどくせー!)」」
散々な日になったのは言うまでもなかった。移動のバスの中はいつもの席ではなく、前にあーりん、夏菜子で後ろに私、詩織、杏果。
「杏果、なんかごめんね。」
「いいよ、後ろの席新鮮だし♪」
「神様だね。」
休憩時間も夏菜子の隣にはあーりんがべったり張り付いていて、トイレに行くにも二人だから話しかける隙もない。
「もー!あのボディーガード優秀過ぎ!話しかけられないよ。」
「鉄壁だね。何か良い案ないかな、杏果。」
「え?私?うーん、シュークリームをおとりに使う?」
「「ナイス!」」
「よし!シュークリームは?」
「ない…ね。」
「しゅーりょー。」
くだらない作戦を練っていたら夏菜子が一人携帯を持って部屋から出て行く。
「今しかないよ!」
「行ってくる!」
ドアへ向かうとまたもやあーりんがが立ちふさがる。
「行かせないよー。」
すると、横から詩織と杏果があーりんに抱きつく。
「あーりん♪ちょっと私たちと遊ぼう♪」
「ちょっと!!!」
「ありがと、二人とも。」
部屋から出て周囲を見渡すと廊下の隅の方で電話をしていた。迷惑にならないようにそっと近づく。
人が来る気配に気付いたのかパッと振り向くと、驚いた顔をした夏菜子と目が合う。そして、避けるように歩き出してしまった。
逃げようとする夏菜子の腕を取り、振り向かせる。
「(話がしたい。)」
口パクでそう伝えると「後でまたかけなおすね。」と電話を切ってくれた。
「離して。」
「え。」
そういうと腕を振り払い私に背を向けて歩き出す夏菜子。
「待ってよ。誤解してる!」
今度は逃げられないように後ろからしっかり抱きしめる。顔を覗き込めば、下を向いて必死に泣くのを堪えていた。
「れににとってももクロってなに?この前メンバー皆を愛してるって言ってたじゃん。あれ嘘だったの?そんなに簡単に気持ち変わるの?」
そういうと、ばっと向き直り目が合う。怒ったように泣いていたかと思うとすぐに眉を八の字にさせ、胸に顔をうずめてきた。
「お願い、やめないで。」
「夏菜子は私がやめるって言ったら悲しい?」
「うん。」
「ありがとう。」
「だから!」
「私、やめないよ。」
「でも、昨日言ったじゃん。」
「それは、もしやめるって言ったら?ってこと。夏菜子は悲しんでくれるかなって、言ったはずなんだけど。」
「は!?聞いてない!!」
「やっぱりw」
「なにそれ!私が勝手に悲しんでただけ!?今までの涙返せ!」
そう言って叩いてくる夏菜子。
「だって昨日はいきなり怒って帰っちゃうし今日はあーりんに阻まれて話せないし。」
「なんだよー。じゃあ本当にやめないんだよね?」
「もちろん!一生をももクロに捧げる!」
良かったーとれに抱きつく夏菜子。
「あーもうサイアク、心配して損した!今日は高城ん家に泊まる!」
「いきなり?」
「そうだよ!思いっきり償ってもらうんだから♪」
今日は嫌な予感しかしない。
kwkm(高城!何夏菜子泣かせてんだよ!?)
紫(何で、ばれてる!)
kwkm(他の三人から聞いたんだよ。)
紫(ちょ、ひどい!)
kwkm(まだこれから収録なんだぞ!?目ひどいぞ!!)
赤(そっちの心配かよ!)
「ねぇ夏菜子ちゃん。」
「ん?何?」
「もしさ、私がやめるって言ったらどうする?」
「何を?」
「ももクロ。」
「は?何言ってんの?」
「ふと思ったんだ。皆悲しんでくれるかな…とか。冗談なのは分かってるんだけど、雑誌でも高城卒業とか、ユーストでも脱退しますとか言われるとさすがに落ち込むかなーなんて。」
話が全然耳に入ってこなかった。高城がやめる?悲しみよりも怒りが沸いてきた。
「最低、本気で言ってんの?もう帰る。」
「え、待って!ごめん!」
「やだ。ばいばい!」
そういうと足早に夏菜子は家を出て行ってしまった。
「やばい、怒らせちゃった。明日謝らなきゃ。」
新幹線の中でも家に着いてからもれにの言葉が頭の中をぐるぐる駆け回る。
「ご飯あるけど食べる?」
「いらない、もう寝る。」
「どうしたの?何かあった?」
「…、なんでもない♪おやすみ。」
お母さんに相談しようかとも思ったけど、口にするとそれが現実になってしまうんじゃないかと思って言えなかった。
自分の部屋に向かいドアをぱたんと閉めたとたんに我慢していた涙が溢れ出す。
「何で?今まで一緒に頑張ってきたのに。」
何も考えたくなくてベットに突っ伏して泣きはらしていたらいつの間にか寝ていた。
次の日
「おはようございます。」
「おは…ってどうしたの!?目やばいよ!!」
楽屋に入ると詩織がいて案の定びっくりしたように駆け寄ってきた。
「昨日泣いたからかな。」
「とりあえず座って!目腫れたら冷やすのと暖めるのどっちがいいのかな、ちょっと待ってて。」
「ありがと。」
そういうと部屋から出て行く。
昨日のことを思い出すとまた涙が出てくる。
何もやる気が出なくて涙をぬぐうことも億劫になっていると詩織が戻ってきた。
「ほら氷水持ってきたから当てて。」
「うん。」
ソファーに横になり目を瞑る。熱をもったまぶたにひんやりと氷水は気持ち良くて少し落ちついてきた。
「で、なにがあったの?」
「…。言えない。」
「言いたくないんならいいけどさ。高城?」
「…。」
「図星だ。」
「れにがわるい。」
「とりあえず、今から仕事なんだから。しばらくそうやって目冷やしてて。」
「はい。」
しばらくすると誰かが部屋に入ってきた。
「「おはようございまーす。」」
姿は見えないが、声で分かる。れにとあーりんだ。
「来た。あーりんおはよう。ちょっと高城さん、来てもらおうか!」
「え?何?」
部屋に入ってきて早々れには詩織に外へ連れ出された。
「何だろ。あれ?夏菜子ちゃん、どうしたの?大丈夫?」
「うん、ちょっとね。」
詩織に廊下に連れ出された。
「何しでかしたの?」
「え?」
「とぼけたって無駄だよ、夏菜子すっごい目してるんだけど、見た?」
「いや、詩織にすぐ連れ出されたから。」
「何だって?」
「いや、すいません。」
「れにが悪いって言ってたけど?」
「…昨日夏菜子ちゃんが家に来て、おしゃべりしてたらいきなり怒っちゃって帰った。」
「全然言ってること分かんないんだけど!怒る要素ないじゃん!」
怒られそうだから言いたくなかったが言わなきゃ開放してくれないと思い渋々一部始終報告する。
「あのさー、言っていいことと悪いことあるよね!」
「ごめんなさい。でも本当にやめるとは言ってないんだよ?逆に卒業とか言われて寂しかったって言ったのに!」
「夏菜子ちゃんがちゃんと人の話聞かないのはいつものことでしょ!ちゃんと簡潔に分かりやすく言ってあげなきゃ!」
「disりすぎ…。」
「ごめんw」
「いいよw」
「今回は勘違いさせた高城が悪いから早く謝ってきなよ。」
「謝ろうと思ったら詩織に」
「あぁん?」
「いや、ごめんなさい。」
「よし、部屋戻ろっか。」
部屋に戻ると相変わらず夏菜子は氷水を目に当てていた。その姿を見て本当に悪いことしちゃったなと改めて反省する。
が、謝ろうにもあーりんが夏菜子の前で仁王立ちしているのだ。
「あーりん、私ちょっと夏菜子ちゃんに用事があるからそこどいてくれるかな?」
「だーめ!」
「え?何で?」
「高さん、昨日夏菜子ちゃん泣かせたんでしょ?ひどいよ!だから今日私は夏菜子ちゃのボディーガードになる。」
れにと詩織は目を合わせる。
「「…。(めんどくせー!)」」
散々な日になったのは言うまでもなかった。移動のバスの中はいつもの席ではなく、前にあーりん、夏菜子で後ろに私、詩織、杏果。
「杏果、なんかごめんね。」
「いいよ、後ろの席新鮮だし♪」
「神様だね。」
休憩時間も夏菜子の隣にはあーりんがべったり張り付いていて、トイレに行くにも二人だから話しかける隙もない。
「もー!あのボディーガード優秀過ぎ!話しかけられないよ。」
「鉄壁だね。何か良い案ないかな、杏果。」
「え?私?うーん、シュークリームをおとりに使う?」
「「ナイス!」」
「よし!シュークリームは?」
「ない…ね。」
「しゅーりょー。」
くだらない作戦を練っていたら夏菜子が一人携帯を持って部屋から出て行く。
「今しかないよ!」
「行ってくる!」
ドアへ向かうとまたもやあーりんがが立ちふさがる。
「行かせないよー。」
すると、横から詩織と杏果があーりんに抱きつく。
「あーりん♪ちょっと私たちと遊ぼう♪」
「ちょっと!!!」
「ありがと、二人とも。」
部屋から出て周囲を見渡すと廊下の隅の方で電話をしていた。迷惑にならないようにそっと近づく。
人が来る気配に気付いたのかパッと振り向くと、驚いた顔をした夏菜子と目が合う。そして、避けるように歩き出してしまった。
逃げようとする夏菜子の腕を取り、振り向かせる。
「(話がしたい。)」
口パクでそう伝えると「後でまたかけなおすね。」と電話を切ってくれた。
「離して。」
「え。」
そういうと腕を振り払い私に背を向けて歩き出す夏菜子。
「待ってよ。誤解してる!」
今度は逃げられないように後ろからしっかり抱きしめる。顔を覗き込めば、下を向いて必死に泣くのを堪えていた。
「れににとってももクロってなに?この前メンバー皆を愛してるって言ってたじゃん。あれ嘘だったの?そんなに簡単に気持ち変わるの?」
そういうと、ばっと向き直り目が合う。怒ったように泣いていたかと思うとすぐに眉を八の字にさせ、胸に顔をうずめてきた。
「お願い、やめないで。」
「夏菜子は私がやめるって言ったら悲しい?」
「うん。」
「ありがとう。」
「だから!」
「私、やめないよ。」
「でも、昨日言ったじゃん。」
「それは、もしやめるって言ったら?ってこと。夏菜子は悲しんでくれるかなって、言ったはずなんだけど。」
「は!?聞いてない!!」
「やっぱりw」
「なにそれ!私が勝手に悲しんでただけ!?今までの涙返せ!」
そう言って叩いてくる夏菜子。
「だって昨日はいきなり怒って帰っちゃうし今日はあーりんに阻まれて話せないし。」
「なんだよー。じゃあ本当にやめないんだよね?」
「もちろん!一生をももクロに捧げる!」
良かったーとれに抱きつく夏菜子。
「あーもうサイアク、心配して損した!今日は高城ん家に泊まる!」
「いきなり?」
「そうだよ!思いっきり償ってもらうんだから♪」
今日は嫌な予感しかしない。
kwkm(高城!何夏菜子泣かせてんだよ!?)
紫(何で、ばれてる!)
kwkm(他の三人から聞いたんだよ。)
紫(ちょ、ひどい!)
kwkm(まだこれから収録なんだぞ!?目ひどいぞ!!)
赤(そっちの心配かよ!)