リハの休憩中、ゴロンと仰向けに寝転がっていたらお腹にドスッと重みがきた


「なんかさ、私ばっか好きな気がする」


『いきなり何？』


ちょっとめんどくさくなりそうだなーと心の中で気合いを入れた


「私のこと好き？」


『…』


皆いる中で言えるわけないでしょ


「ねーー」


お腹に乗っかっている頭がぐりぐりと暴れ出す。仕方なしに近くに人が、メンバーがいないことを確かめて


『まぁ…』


「まぁって何？ちゃんと言ってよ」


『うるさいなぁ』


「じゃあどこが好き？」


『難しい質問』


「ふざけんな！w」


『んーーーーどこ…』


お腹がふわっと軽くなったと思えば近づいてくる顔。
その顔を掴んで引き剥がすけど言うまで引き下がらないらしい


『えーー…目？』


「…」


『いや、なんか言ってよw』


「まさかちゃんと言ってくれるなんて思わなかった」


みるみるうちに顔が赤くなっていくれに


『え！自分から聞いといて!?私の方が恥ずかしいんだけど！』


「あははーだよね。ごめんごめん、ありがと」


『かるっ』


「いや、てか顔だけ？中身は？」


『欲張んな』


なんで私ばっか言わされないといけないのよ


『じゃあれには？』


「全部！顔も性格も」


食い気味に言われて思わず笑ってしまう


『そんなに好かれてるとは』


「嬉しい？」


『別に』


「相変わらず素直じゃないなー」


黄「ねぇねぇねぇ！見てこれ！」


遠くからドタドタと興奮気味に走ってくる詩織が手にしているのは差し入れでもらったお菓子だった


「んー？あ！それ昨日言ってたやつじゃん！」


黄「そう！スタッフさんが買ってきてくれたんだ♪」


「やったー食べよ」


あっという間に私の手の中から離れるれに


あ、お菓子に負けた


「あーりん、もぐもぐタイムだよー」


桃「今行くーーー」


なんだよ、まだ２人でまったり話してたかったのに
でもまぁ皆のこと好きなところも好きだからなぁ。なんか手の中で上手いこと転がされてる気もするけど…


中身はまた今度言ってあげようかな


『先にいただきーーー』