騒鐘 赤×紫
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撮影の空き時間
「二人きりって久しぶりだね~」
「最近歌番組とか皆でいることが多いからね」
「やっぱ多いと楽しいね♪」
「うん」
久しぶりに二人きりになれた場所はスタジオの食堂
味気ない気もするが二人でこうやってまったりする時間がなによりも落ち着く
口数は少ないものの心が満たされていくのを感じていた
「ブーブーブー」
テーブルの上にある携帯のバイブがなる
お互い自分の携帯を確認するとわたしの携帯だった
誰からだろ?と確認すると
『久しぶり、元気?』
それは昔お互い意識していた人からのものだった
結論から言えば、何も起こらず私たちは自然と連絡を取らなくなってしまった
なんで今さら?
無機質なこの一言だけで周りの景色・音が消え、あの時の記憶が簡単に蘇る
忘れたはずだった
「大丈夫?なんか急用なメールだった?」
れにに肩を揺すられハッと気付く
「え?あ、なんでもない…」
明らかな変化にれにも訝しげな目で見てくるがなんて言えばいいか分からず言葉を濁す
結局その後スタジオに戻らなくてはならず微妙な空気のまま休憩が終わった
一日の仕事も終わり皆と別れ新幹線に乗る
いつものように携帯を鞄から取り出せば自然とさっきのことを思い出す
メールを開き画面と睨めっこする
返信をする義理はないのは分かる
今はれにがいるわけだし
だけど私の気持ちはこのメールであの頃に戻ってしまった
こんな気持ちのままれにと話すことが出来るか不安だった
「気持ちの整理をつけるためだから」「友達としね」とか必要のない言い訳を自分に言い聞かせ思い切って連絡をとることにした
「久しぶり。元気だよ!どうしたの?」
こんなに緊張するメールは久しぶりだ
返事が来て欲しいような欲しくないような
その日はドッと疲れが出て返事を待たずに家に着くとベットに倒れこんだ
朝起きると何通かメールが来ていた
「あ~寝た!全然気付かなかったな~」
何気なくメールを開くと懐かしい人からの返信がきてた
一瞬ドキっとした
「いやいやなんで緊張するんだよ」と自分に突っ込みをいれ、それでも少し緊張しながら思い切って開く
読んでみれば他愛のない近況なとが書かれていた
携帯の連絡帳を整理してたら目に止まり連絡してみたと
相手も今は恋人がいるみたいでお互い良かったねなど言い合い
「また、いつか」
といって私たちの会話は終わった
こんなに短いメールでも話せてよかったと思った
あの頃の気持ちに踏ん切りがついてちゃんと過去のもとにすることが出来た
そのまま急いで支度を済ませ、新幹線に飛び乗り集合場所へと向かう
今日も一日リハーサルの日
今朝のこともあり気分がすっきりとし「なんかあった?顔がウキウキしてるけど」とスタッフさんから言われる始末だった
休憩に入りれににお茶買いに行こうと言われスタジオをあとにする
「なんかいいことあった?昨日と違うよ?」
「え?特には」
あのことを言っていいのか迷っていた
「あったっしょ!昨日の休憩のときはメール見てから心ここにあらずな感じだったのに今日はなんかいつもより楽しそうだし」
言うまで聞き続けてきそうで思い切って言うことにした
私たちには何もやましいことはないんだし!と高を括っていたんだ
「じつは昨日あの時、昔お互い気になってた人から連絡が来てた」
「は?」
「返事した。でももう終わったよ、向こうにも今大切な人がいるみたいだし」
「そういう問題?なんであの時言ってくれなかったの?」
「私だっていきなりきてびっくりして何にも言えなかったんだよ」
「てか終わったって急に言われても…」
「もう過去だから」
「…」
自分の中で勝手に気持ちよく過去のものにしたけどれににとっては今のことなんだ
言わなきゃ良かったと今さら後悔した
「連絡をとったのはほんとごめん。迷ったの、ほんとなら返事しなくていいものだったけど正直メールを貰ったとき私のなかであの人は過去に出来てなかった。で思い切って返事して…何通かメールして…ふと気付いたの、なんて呼んでたっけ?って。呼び捨て?あだ名?くん?そこでやっと過去に置いてくることが出来た。」
しばらく沈黙が続いた後れにが苦しそうにいう
「夏菜子ってさアホなくらい正直だよね。そこが好きだよ」
「れに」
「でも今はそこが嫌い」
嫌いの一言だけで鼻の奥がツーンとなるのが分かる
辛いのはれにの方なのに
無言で立ち上がるれに
「どこ行くの?」
「もう休憩終わるよ」
「私たち大丈夫だよね?」
それには返事をしてくれなかった
先を歩くれにのあとを付いていくしかなった
このままだと離れていきそうで怖くてれにの背中の服を掴む
拒否はされない 受け入れられてもない
私はこの手を絶対離さない はなせない
「二人きりって久しぶりだね~」
「最近歌番組とか皆でいることが多いからね」
「やっぱ多いと楽しいね♪」
「うん」
久しぶりに二人きりになれた場所はスタジオの食堂
味気ない気もするが二人でこうやってまったりする時間がなによりも落ち着く
口数は少ないものの心が満たされていくのを感じていた
「ブーブーブー」
テーブルの上にある携帯のバイブがなる
お互い自分の携帯を確認するとわたしの携帯だった
誰からだろ?と確認すると
『久しぶり、元気?』
それは昔お互い意識していた人からのものだった
結論から言えば、何も起こらず私たちは自然と連絡を取らなくなってしまった
なんで今さら?
無機質なこの一言だけで周りの景色・音が消え、あの時の記憶が簡単に蘇る
忘れたはずだった
「大丈夫?なんか急用なメールだった?」
れにに肩を揺すられハッと気付く
「え?あ、なんでもない…」
明らかな変化にれにも訝しげな目で見てくるがなんて言えばいいか分からず言葉を濁す
結局その後スタジオに戻らなくてはならず微妙な空気のまま休憩が終わった
一日の仕事も終わり皆と別れ新幹線に乗る
いつものように携帯を鞄から取り出せば自然とさっきのことを思い出す
メールを開き画面と睨めっこする
返信をする義理はないのは分かる
今はれにがいるわけだし
だけど私の気持ちはこのメールであの頃に戻ってしまった
こんな気持ちのままれにと話すことが出来るか不安だった
「気持ちの整理をつけるためだから」「友達としね」とか必要のない言い訳を自分に言い聞かせ思い切って連絡をとることにした
「久しぶり。元気だよ!どうしたの?」
こんなに緊張するメールは久しぶりだ
返事が来て欲しいような欲しくないような
その日はドッと疲れが出て返事を待たずに家に着くとベットに倒れこんだ
朝起きると何通かメールが来ていた
「あ~寝た!全然気付かなかったな~」
何気なくメールを開くと懐かしい人からの返信がきてた
一瞬ドキっとした
「いやいやなんで緊張するんだよ」と自分に突っ込みをいれ、それでも少し緊張しながら思い切って開く
読んでみれば他愛のない近況なとが書かれていた
携帯の連絡帳を整理してたら目に止まり連絡してみたと
相手も今は恋人がいるみたいでお互い良かったねなど言い合い
「また、いつか」
といって私たちの会話は終わった
こんなに短いメールでも話せてよかったと思った
あの頃の気持ちに踏ん切りがついてちゃんと過去のもとにすることが出来た
そのまま急いで支度を済ませ、新幹線に飛び乗り集合場所へと向かう
今日も一日リハーサルの日
今朝のこともあり気分がすっきりとし「なんかあった?顔がウキウキしてるけど」とスタッフさんから言われる始末だった
休憩に入りれににお茶買いに行こうと言われスタジオをあとにする
「なんかいいことあった?昨日と違うよ?」
「え?特には」
あのことを言っていいのか迷っていた
「あったっしょ!昨日の休憩のときはメール見てから心ここにあらずな感じだったのに今日はなんかいつもより楽しそうだし」
言うまで聞き続けてきそうで思い切って言うことにした
私たちには何もやましいことはないんだし!と高を括っていたんだ
「じつは昨日あの時、昔お互い気になってた人から連絡が来てた」
「は?」
「返事した。でももう終わったよ、向こうにも今大切な人がいるみたいだし」
「そういう問題?なんであの時言ってくれなかったの?」
「私だっていきなりきてびっくりして何にも言えなかったんだよ」
「てか終わったって急に言われても…」
「もう過去だから」
「…」
自分の中で勝手に気持ちよく過去のものにしたけどれににとっては今のことなんだ
言わなきゃ良かったと今さら後悔した
「連絡をとったのはほんとごめん。迷ったの、ほんとなら返事しなくていいものだったけど正直メールを貰ったとき私のなかであの人は過去に出来てなかった。で思い切って返事して…何通かメールして…ふと気付いたの、なんて呼んでたっけ?って。呼び捨て?あだ名?くん?そこでやっと過去に置いてくることが出来た。」
しばらく沈黙が続いた後れにが苦しそうにいう
「夏菜子ってさアホなくらい正直だよね。そこが好きだよ」
「れに」
「でも今はそこが嫌い」
嫌いの一言だけで鼻の奥がツーンとなるのが分かる
辛いのはれにの方なのに
無言で立ち上がるれに
「どこ行くの?」
「もう休憩終わるよ」
「私たち大丈夫だよね?」
それには返事をしてくれなかった
先を歩くれにのあとを付いていくしかなった
このままだと離れていきそうで怖くてれにの背中の服を掴む
拒否はされない 受け入れられてもない
私はこの手を絶対離さない はなせない