巷では11連休ある人も出てくるGWだが私たちにはあまり関係のない連休。
しかしそんな中ぽっかりとOFFの日が出来た。
次の日は早朝からのお仕事のためどうせならと高城の家にお泊まりさせてもらうことになった。

まるで自分の部屋かのよう寝転がって雑誌を読む。

｢ねぇねぇ折角のGWなんだからどっか行こうよー。｣

｢えー今どこも人がいっぱいで楽しめないよ？だったらこうやってのんびりしてようよ。｣

読んでいた雑誌を閉じ、目を瞑ると外から子供たちの遊ぶ声が気持ち良い風と共に入ってきてうとうとしてくる。

するといきなり背中にドスっと重みを感じる。

｢っう。｣

｢つまんない。｣

｢今気持ちよく寝てたのにー。｣

そういって再び目を閉じ夢の世界へ行こうと思ったがれにが私の背中の上で暴れだした。

｢ちょ、ちょっと！痛い！｣

しょうがなく体を反転させ向かい合えば唇を尖らせて拗ねるれにと目が合う。

｢つまんない。｣

お腹の上に乗ってるこの子がうちのグループの最年長とはとても思えない。

可愛いなぁと思いながら両手で顔を挟んでぐりぐりする。

｢もー、かわy…。｣

｢かわ？｣

｢かわ、かみさん今何してるんだろうね？w｣

｢なんでいきなり川上さん？w｣

｢いや、今ふとw｣

危ない。心の声がポロっと出るところだった。

｢そんなことよりどっか散歩しに行こう♪｣

もう！このまったりした空気をもうちょっと味わいたいのにー。

｢ほら♪｣

下からコアラのように抱きついて落ち着かせる。
単純なれには嬉しそうに抱きつき返してくる。

しばらく子供をあやすように左右に揺れているとれにからうっすら寝息のような声が聞こえてくる。

｢あ、寝た？ほんと単純なんだからw｣

れにの重みを体で感じながら私も再び目を瞑る。

｢はぁ、なんか幸せだなー。｣