黄×紫×赤

紫「あ、来た」

黄「ん…え、どこ？」

今日は仕事が午後からということで早めに集まって三人とも観たいと言っていた映画を観ることに。

先に合流した私たちは他愛もない会話をしながら夏菜子を待った。

しばらくして「来た」という声に携帯から目を離してれにちゃんの視線の先を見るもなかなか見つけられない。

紫「ほら、あそこ。白シャツ着てる」

黄「んーー？」

紫「今信号の下にいるじゃん」

黄「……あー本当だ」

相変わらずれにちゃんは夏菜子センサーびんびんだね

信号が青に変わり小走りでこちらに来る姿を少し恨めしげに眺める

赤「お待たせ～」

私のこともこのくらいすぐ見つけてくれてるかな、とれにちゃんと夏菜子の間に入りながら思う