ごめん、
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「赤」×『緑』
「なんか改めて2人でお茶ってのも照れるね。」
『大体皆で行動してたしね。』
「正直だんだん実感湧かなくなってきたよ。」
『普通逆だから。』
「そうなんだけどねー。」
夏菜子をお茶に誘った。滅多にないことだから緊張してぎこちない感じになっちゃうかもと思ったけど、お互いテンションが似てるからかとても居心地が良かった。
もっとこうやって他の3人とも会えば良かったなって少し後悔。
「勝手にスッキリした表情になってるしさー。」
『ごめんw私は皆にやっと言えたからホッとしてる。』
「そうだよねー。実際は辞めてから何かやろうとか決めてんの?」
『だから決めてないって。しつこいよ?とりあえず今は身辺整理かな。』
「身辺整理って何?」
『んーいろんな方に挨拶したり?契約書類とか。』
「なるほどねー。」
熱々で運ばれてきたコーヒーはひと肌まで温かくなっていて一口飲むと心が落ち着いた。
『で、夏菜子にお願いがあるんだけど。』
「何?」
『れにのこと。』
「どういうこと?」
『昨日別れてきた。』
「は?言ってる意味分かんないんだけど。」
『もう傍にいてあげられないし。』
「今までが近すぎただけだって。そりゃあこれからはなかなか会えなくなるけど2人なら大丈夫でしょ?」
『れにのこと好きだよね?』
「なっ…。」
『大丈夫、怒ってるんじゃなくて安心したの。』
「ちょっと待ってよ。」
『待たない。』
「いや、でも。」
不安そうに俯く夏菜子を見てさすがに押しつけすぎかとも思ったけど私がいなくなってからじゃ遅いから。
「れにのこと嫌いになったわけじゃないでしょ?」
『まさか、好きだよ。好きだから分かるの。』
『詩織のこと?』
ピクッと肩が震えたから図星なんだろう。
『大丈夫だよ、何があっても夏菜子のこと好きだから。振られコンビ同士分かるんだよ。』
いたずらっぽく笑うと心苦しそうにこちらを見る。
『れにのことよろしくね。』
「なんか死ぬみたい。」
『死なない死なない。』
夏菜子らしい返事に思わず笑って少し空気が和らいだ。
「本気?」
『うん。』
「ごめん。」
『なんで謝んの。』
大きく伸びをしてあと少しのコーヒーを飲み干す。
『ぬるっ。はぁこれで本当に心置きなく卒業出来る。』
「また杏果ばっかスッキリしてる。」
『頑張ってよー。』
「やるしかないよね~。」
心配かけまいと呑気に返してきたけれどその口調は力強い、本当うちのリーダーは頼もしい。
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