三角形 赤と紫、ときどき黄
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珍しくれにより早く起きた朝
隣で気持ちよさそうに寝ている子を起こさないようにベッドから抜け出てリビングへ
テレビを点ける気分でもなかったから表紙が気に入っただけで衝動買いした1ヶ月前に買った本を手にとる。
読み始めれば思いのほか面白くてどんどん小説の世界に入っていた。
勢いよく開いたドア
「いた、良かった。」
音に驚いて振り向くとそこには必死そうなれにがいて、私がいるのを確認すると安心したのか一気に力が抜けたようにフラフラと近づいてくる。
なんだろうと思えばソファに座っている私になだれ込むように抱きついてくるからそのまま抱えるようにして横に倒れた。
『ちょちょ。』
「はぁーーー」
『どうした?』
「いや…出ていったかと思って。」
『ここ私の部屋だし。』
「だよね」
私の意地悪な返事に弱々しく返事をする
肩口に顔を埋めてのしかかってきてるからそれなりに重いんだけど切羽詰まったように服をギュッと掴んでくるから余程嫌な夢でも見たのかな
しかも私絡みで。
『どうした?嫌な夢でも見た?』
「うん」
『どんな』
「言いたくない」
夢という無意識に作り上げた話なんて気にする必要なんてないけど、たまに起きてもなお夢の世界に引きづり込まれるような感覚に陥ることは私もある。
『そっか』
落ち着かせるように背中を撫でてあげると掴んでいる手の力が緩んでいく。
どのくらい経ったのだろう
部屋には柔らかい朝日が差し込んで車の通る音が僅かに聞こえるだけの静かな時間が流れる。
『紅茶いれようか』
「いい、もうちょっとこのまま」
『わかった』
体をずらして腕枕をするように抱きかかえて2人並ぶように体勢を整える
空いた手でブランケットを手繰り寄せて肩まですっぽりかぶるとすぐに温かくなった。
『もっかい寝よ、今度は起きた時もちゃんと隣にいるから』
「―うん」
最悪な目覚めをしたれにには申し訳ないけどこうやって狭いソファに2人でくっ付いているとなんか幸せだなって感じる。
何があったのか分からないけど、新年早々夢の中の私が酷いことしてごめんねと心の中で謝りながら目を瞑る