✙〜モテモテのあの人〜✙

「(という事に激しく成り兼ねない…!!;)」


ココは冷静に、冷静にだ!俺…!!




「と、とりあえずお前らさ…?落ち着」
「けるわけないでしょっ?!」

「はい、ですよね…(泣)」

俺が静止する間もなく、アトリとエンデュランスは息ピッタリに同時で言った。

「(なんつー息ピッタリな)」

俺は半ば感心してしまった。というか、俺はこんな状況にさらされながらも、まだ"考える力"がある自分の冷静さに驚いた。



あー…もうココは…!


「…アトリ、エンデュランス…。お前ら、二人して勝手に話を進めやがって…!」

俺はゆらゆらと体を揺らし二人を威圧して…

「ハセヲさん…?」
「ハセヲ……?」

二人は喧嘩を止め、怖ず怖ずと俺に言葉を掛けた。


「黙って聞いてりゃー好き放題言いやがって…!俺は、俺はなぁ…!!」

目をカッと見開き、そして…

「俺はまだ、志乃以外に心変わりなんて出来ないんだよ!…ぐすっ、二人の馬鹿野郎がぁー!!

俺は泣きながらそう言うと、乙女走りをしながら憑神(アバター)を呼び出しその場を去った。


「え…?ちょ、ちょっとコレどうするんですか?!ていうか志乃さん…!私はめげませんよ!ま、待って下さい、ハセヲさぁーん!;」

「フ…ハセヲは一途で純粋なんだね…。良いさ…僕がきっと、振り向かせてみせるから…待っててね、ハセヲ…!」

二人は各々の目標を思い、ハセヲを追い掛けるのであった。


~END(笑)~
6/7ページ
スキ