✙〜モテモテのあの人〜✙

「∑ちょ、ちょっと待って下さい!エンデュランスさん!」

そういうと、アトリは俺とエンデュランスの前に『ズズイ!』っと割って入って来た。


「ア、アトリ…?」

「なぁに?君……僕とハセヲの邪魔、しないでくれないかい……?」

俺は内心アトリが割って入って来た事に「ほっ」としたが、エンデュランスのこの一撃(一言)で脆くも崩れ去った。


「い、いえ・・・!邪魔とかじゃなくてですね、ハセヲさんがその、困ってるじゃないですか!そ、それに・・ハセヲさんは!」

「‘ハセヲさん‘は・・・?」

おいおい、なんか空気がピリピリしてきたぞ・・?


「えっと、その・・・:ハセヲさんは、ハセヲさんは・・!私の!私の大切な人なんですっ!!」

「……えっ?!///」

俺はまさかの言葉に驚いてしまった。ア、アトリが俺の事を・・?!


「そう・・・僕だって、ハセヲはかけがえの無い人さ・・・ミアと一緒、というより、それ以上に愛しているのさ・・・!」

「なな?!///」

と言うエンデュランスのバックには薔薇の花びらが「ひらひら」と舞っている。一体どこから出てきたんだか・・・:

エンデュランスにも告白されてしまい、気が動転してきてしまった俺。


「なっ!わ、私の方がハセヲさんの事好きですよっ!」

「フ・・・君みたいなちんちくりんには、決して負けないね・・・?」

「ち、ちんちくりんですって?!確かに・・・って何言わせるんですか!:大体、貴方みたいなナルシストでキザったい人、ハセヲさんでも嫌ですよっ!!」

「フ、君には大人の魅力が分からないようだね・・・生娘(ニヤリ)」

「な、な、なんですってぇぇーっ!!?##66##」

おいおい、なんかハチャメチャな事になってきたぞ?:つーか、すげぇ口喧嘩。

「くっ!はぁ、はぁ!こうなったら・・ハセヲさん!」

「はいっ?!」

俺は呼ばれたので、ビックリして敬語で返事をしてしまった。

「どっちが良いか決めてください!」

「え?」

「どちらが、好き、て事さ・・・」

「え?えぇー!!:」

俺は思いもよらない事に眩暈がしてきた。




「さぁ、ハセヲ・・!」

「ハセヲさんっ!!」



二人に告白されてしまい、俺は、俺はどうしたら・・・?:
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