✙〜トライアングル〜✙

「ハセヲ…久しぶり、だね……元気してたかな……?」

見覚えのある、暖かくて優しい笑顔が……
俺に、向けられた……。



「志、乃……?」


俺は震える唇を食い縛るように、その名を呼んだ……

「えぇ、そうだよ?ふふ、どうしたの…?まるで……死人でも見るような顔してるよ……?」

『志乃』は可笑しそうに、クスッと笑った。



「何で……此処に……?…お前は、三爪痕(トライエッジ)にキル(PK)されて、意識不明のはずじゃ……」

俺は動揺を隠せなかった。隠しきれなかった……。

喜び、泣き、動揺……
三つの感情が、俺の中にグルグルと混ざりあった………。


「それは……」

志乃が、何かを言い掛けようとしたその時……


「ハセヲさん、この人は何方なのですか?(*^_^*)お知り合いなのですか?^^*」

後から来たアトリが『ヒョコッ』と現れて、俺に不思議そうに聞いた。





∑ってか雰囲気ブチ壊しじゃねーかよッ!!!:##66##


この天然お花畑野郎……ッッッ!!(殴)



………俺は、なんとか怒りを抑えて……

「あ、あぁ…コッチは……」

「初めまして♪私は志乃と言います……宜しくね^^」

俺が言うより先に、志乃が『ズィッ』と前に出て、アトリに手を出した。(……?)

「志乃さんと言うのですか☆初めまして!私はアトリと申しますm(__)mこちらこそ、宜しくお願い致しますね♪^^*」

アトリは『ニコッ』と笑うと、志乃の手を握り返した…。

(ギュウ~ッッッ)

「…………^^*」

「…………♪」

お互いにニコニコしながら握手をしている。


…ん?気のせいか……? 

握手が大分、長いような気がする……
オマケになにやら二人とも、力が入ってるように見える……:

「(き、気のせいだよな?きっと……:)」

俺は知らんぷりをしょうとした………が



「うふふ………^^」

「ふふ……♪^^*」

二人は握手をしながらお互いを見つめあっていた……バックには、メラメラと燃える熱いものが見えた…:



「(気のせいじゃなかったあああぁぁぁッ!!:)」


俺は絶句した……(泣)



今此処に、ハセヲを巡る女の戦いが繰り広げられようとしていた……。(おい、おい!;)
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