✙〜トライアングル〜✙

俺とアトリはパーティを組み、Δ隠されし 禁断の 聖域に向かった。



「わぁ~着きましたね♪此処って大きな教会なのですね☆」

アトリは無邪気な子供の様にハシャいでいた。
(もしかして、コイツっ…:)

「なぁ、お前まさか……此処(グリーマ・レーヴ・大聖堂)に来るの初めてとか、言わないよな?」

「え?初めてですよ♪^^」
アトリはさらっと答えた。……良くも悪くも俺の予想は的中した。

「……ッ:お前さ、来た事無い所に呼び出されたら、普通怪しい思うだろ?」

「え?どうしてなのですか……?(・・?)全然そんな事無いですよ~♪」

「~~ッ、もういい……」

俺はアトリの警戒心の無さに、半ば呆れたように答えた。どうせ言っても絶テェ無理だろ……:

「さぁ、グズグズしてないで中に入りましょう~♪」

「あ、あぁ……(誰のせいだよ:)」


グイグイッとアトリに引っ張られながら、俺は大聖堂へ向かう道を歩いた……。

そういえばこの道、懐かしいな……。志乃を追い掛けて無我夢中で走ったような気がする…。


結局俺は……お前を守ることが出来なかった……。


傍に居るって約束したのに……

守ってやるって、約束したのにッ……!

結局俺は……俺はッ!!


お前を守りきれなかった……



だから、助けるんだ!絶対にッ!


……お前にまた、会う為に……。



「ハセヲさん、どうかなさいましたか?」

「∑うぉッ!:(志乃?)」
アトリが意気なり覗き込みので、俺は驚いた。
……一瞬、また志乃だと思ったじゃねぇかよ……驚かせやがって:

「ハセヲさん?」

「あ、あぁ……何でもねぇよ……:」

俺は少し顔を引きつりながら答えた。……どうやら、驚いたことはバレテないらしい……(ホッ)

「そうですか……なら良いんですけど^^*それより、大聖堂の入り口に着きましたよ♪」

アトリが前を指差すと、本当に大聖堂の入り口に着いていた……いつのまに…:

「それじゃあ、入りましょうか♪」

グイグイ♪

俺は返事をしょうとしたが、アトリに腕をグイグイ引っ張られていた。……やっぱ苦手だ、この女……:


俺は嫌々ながら、大聖堂に足を踏み入れた……。

「∑?!」


そこで待っていたのは……見覚えのある人影だった…


俺がThe Worldに来て、初めて心を開いた人……


俺が一番守りたかった人……




「ハセヲ……?」



「し、志乃ッ……?!」



俺は一瞬、言葉を失った……
7/13ページ
スキ