✙〜トライアングル〜✙

「∑ハセヲさん大丈夫ですか?!!:」

文字通り目が点になってる俺を見るや、アトリが俺に素早く駆け寄って来た。

「あ、あぁ……大丈夫だ:それより……」

俺は焦りを隠すように言葉を途切らせ、『ソレ』を向けて来た相手に視線を向けた。

「あ~あ、少し惜しかったね……残念だなぁ…(笑)」

『ソレ』もとい、鋭い刃の剣を軽々しく2、3回試し振りをしながら、不気味に笑っている人物がいた。

ー…!!…ー


俺は一瞬、自分の目を疑った……。何故なら、攻撃してきたのは……


「な……なんの、冗談だよ…志乃ッ…!?」

「冗談?これが、冗談に見えるのかな?^^*」

多分俺の声は、自分で思ってたよりずっと、震えていたと思う…。見たくない現実を、思い切り突きつけられたような…胸が痛い。

「何でだ…どうして?!」

「ハセヲ、ゴメンナサイ。デモコウシナイトイケナイカラ」

そう言い終わると、志乃の周りに黒い斑点が無数に出て来た。

「あれは…AIDA?!」

俺は斑点を見るやすぐにAIDAだと気づき声を荒げた。

ー…なんでAIDAがここに?!…ー
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