✙〜閣下と陛下〜✙



~日照りの帰り道~


『………』


ユーリは今、私の腕の中で寝ている。馬に乗せて運ぼうと思ったがずり落ちそうなので止めた。


『まったく世話を焼かす』

『う~ん…』


雨が降った事によりすべては解決した。



あの女も最後に礼を言っていた〝有り難う〟と-…



『ふ…善い魔王になってもらわなくてはな…』



ユーリの寝顔を見ながら
グェンダルは笑っていた。



-END-



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