✙〜貴方と出逢う約束の地〜✙
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✙〜閣下と陛下〜✙
額から汗が滴り落ちたと
同時に空が白い咆哮を唸った。
-が…
ザァァー…
『…雨…だと?』
『そんな…雨が?』
『…お前ユーリなのか?』
暫く沈黙が続いた。大粒の雨が勢いよく地面に降り注ぐ-
『…俺…馬鹿だから、本当に何も知らなくて魔王失格だよ…』
『え-?髪の色が真っ黒
…まさか…新王陛下!?』
『うん。俺がそう。』
染めた色が落ち、元の黒髪に戻っていた。
『そんな……私、わたし-!!』
『良いよ。気にしてない。俺こそ魔王なのに不甲斐なくて』
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