✙〜閣下と陛下〜✙


『新王陛下は私達がこんなに苦しんでいるのに、助けてほしいのに何もしてくれない!陛下は私達を〝民〟を見捨てられたのよ!!』

『!!』


その言葉が胸に突き刺さった。グェンダルが俺の肩に手を置いた


『解っただろう?これが現実だ。お前に出来る事は何も無い。…帰るぞ』


ブァ…


魔力がユーリに集中して集まっていく。


『まさか…ユーリ!止めろぉ!!』


空がどんどん暗くなっていく。


もし魔王になり怒り任せで力を使い民を傷付けるならば…


グェンダルは剣を構えた



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