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-no side-
時は少し遡り、前日。
三蔵一行が本日のお宿を決め、食事も済ませ、各自自由に過ごし始めた頃。
悟浄は1人町を散策していた。
所謂ナンパである。
今回一行が立寄った町なかなか大きな町の様で、前回の村から随分と遠かった為に少し白竜を休ませたいという事もあり、2・3日滞在しようという事になった。
その間野郎のツラ拝み続けても仕方ねぇと束の間の休息を味わっている。
「どっかにイイ女は……と、あれは…」
そこに居たのは、猫を抱きながら俯きフラフラと歩く少女の姿だった。
俯いている為その表情は悟浄から確認する事は出来ない。
今にも倒れてしまいそうな弱々しい歩みに、思わず悟浄はその少女の方へと足を向ける。
悟浄は少女の前へと回り込み、進路を塞いだ。
「そんなフラフラ歩いてると危なねぇよ?嬢ちゃん」
『…………』
話しかければ歩みは止めるものの、その他の反応がない。
悟浄はそっと少女の顔を覗き込むと眉を寄せた。
泣き腫らし赤くなった瞳。
虚ろな目。
その腕に抱えられてる傷付いた猫。
「…どうしたんだ?その猫」
『…っ……』
そう聞くと、再び少女の目に涙が溜まる。
『た…けて………った』
「え?」
『助けて…あげられなかった……目の前に居たのに…』
どうやら少女の抱いている猫はもう…。
そう察した悟浄は、崩れ落ちそうな少女の肩を抱き支えた。
その後は少女の進む方へ悟浄が付き添うようにして、家まで送って行ったのだった。
これが零れ落ちていた瑞希に起こった昨日の記憶だった。
時は少し遡り、前日。
三蔵一行が本日のお宿を決め、食事も済ませ、各自自由に過ごし始めた頃。
悟浄は1人町を散策していた。
所謂ナンパである。
今回一行が立寄った町なかなか大きな町の様で、前回の村から随分と遠かった為に少し白竜を休ませたいという事もあり、2・3日滞在しようという事になった。
その間野郎のツラ拝み続けても仕方ねぇと束の間の休息を味わっている。
「どっかにイイ女は……と、あれは…」
そこに居たのは、猫を抱きながら俯きフラフラと歩く少女の姿だった。
俯いている為その表情は悟浄から確認する事は出来ない。
今にも倒れてしまいそうな弱々しい歩みに、思わず悟浄はその少女の方へと足を向ける。
悟浄は少女の前へと回り込み、進路を塞いだ。
「そんなフラフラ歩いてると危なねぇよ?嬢ちゃん」
『…………』
話しかければ歩みは止めるものの、その他の反応がない。
悟浄はそっと少女の顔を覗き込むと眉を寄せた。
泣き腫らし赤くなった瞳。
虚ろな目。
その腕に抱えられてる傷付いた猫。
「…どうしたんだ?その猫」
『…っ……』
そう聞くと、再び少女の目に涙が溜まる。
『た…けて………った』
「え?」
『助けて…あげられなかった……目の前に居たのに…』
どうやら少女の抱いている猫はもう…。
そう察した悟浄は、崩れ落ちそうな少女の肩を抱き支えた。
その後は少女の進む方へ悟浄が付き添うようにして、家まで送って行ったのだった。
これが零れ落ちていた瑞希に起こった昨日の記憶だった。