ナンパな彼
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-瑞希 side-
夜も更けてきて、皆が寝静まった頃。
モゾモゾと寝返りをうつ。
いや、寝れない。
コーヒー飲み過ぎた!お茶とかジュースにしとけば良かった!
でもだってコーヒーのほろ苦さでどうにかあのモヤモヤというかイライラが吹き飛ぶってなんか知らないけど思ったんだよ。
もうホント馬鹿…ヤケカフェインなんてしなきゃ良かった…。
最初のうちは目を瞑ってればいずれ寝れると思ってたけど全然寝れないし、羊を数えたりしてみたけど羊が1000匹を超えた所で諦めた。
私は眠いと自己暗示を掛けるのも無駄に終わった。
もうどうすりゃいいのよ…。
意を決して皆を起こさない様にそーっとベッドから抜け出し、外に出る。
外の空気吸って来よう。
もしかしたら寝れるかもしれない。
宿屋の裏、中庭的な所のベンチに腰掛け空を見上げる。
視界の端にはさっきまで自分もいた部屋の窓が見える。
どの部屋も今は電気が消えて寝静まっているのか静かだ。
グーっと伸びをして一息ついた。
-ジャリッ-
足音が聞こえて後ろを振り返ると意中の相手がそこに居た。
『悟浄?ごめん、起こしちゃった?』
「俺も寝れなくてよ、瑞希が出てくの気付いて追いかけてきたってワケ。隣、いいか?」
『どうぞー』
まさか誰か来るなんて思ってなかったからベンチのど真ん中に陣取っていたのを、少し横にズレて空いた隣をポンポンと叩く。
それを見て悟浄も隣に腰かけた。
「寝れねぇのか?」
『うーん、さっきコーヒー飲み過ぎちゃったみたい。お茶にしとけば良かったって後悔してた所』
「そりゃ違いねぇ」
ケラケラと笑う悟浄。
大好きな人の大好きな笑顔。
さっきのモヤモヤなんてなかったみたいに、自然とこちらまで笑顔になれる。
「でもこんな夜中に1人で外に出るなよ」
『だってこんな時間にわざわざ誰か起こして出るのもなぁって。それになんて起こすの?「一緒に星でも見よう」とか?ロマンチストか』
自分で言って笑っててしまう。
「俺ならいつでも起こしてくれて良いんだぜ?」
『星でも見ようって?』
「そうだな、お前が1人で居なくなるより全然いいわ…」
そう言ってそっと悟浄は私の髪を梳くように取り、口付けた。
いやに顔が近い、顔が熱い、鼓動が早くなる。
え、何これ?!今までこんな…え?!助けて三蔵、八戒!!!
『ゃ、やだな、悟浄まだ酔ってるの?』
「酔ってねぇよ…いや、酔ってるかもな」
『もー、いつも飲みすぎるんだから、気を付けなよー』
何とか誤魔化そうと目線を逸らしてヘラヘラと笑ってみせるも、顔の熱さも鼓動が早いのも元には戻ってくれない。
「瑞希…」
名前を呼ばれて向き直るといつにも増して真剣な眼差しとぶつかる。
悟浄の手が私の頭に添えられ、引き寄せられる。
徐々に近付く距離。
思わずギュッと目を瞑るとそのまま悟浄の腕に収められた。
き、キスされるかと思った…!
そうじゃなくても何この状況?!
なんでこうなった?!
もう頭の中グチャグチャで訳わかんないっ!
夜も更けてきて、皆が寝静まった頃。
モゾモゾと寝返りをうつ。
いや、寝れない。
コーヒー飲み過ぎた!お茶とかジュースにしとけば良かった!
でもだってコーヒーのほろ苦さでどうにかあのモヤモヤというかイライラが吹き飛ぶってなんか知らないけど思ったんだよ。
もうホント馬鹿…ヤケカフェインなんてしなきゃ良かった…。
最初のうちは目を瞑ってればいずれ寝れると思ってたけど全然寝れないし、羊を数えたりしてみたけど羊が1000匹を超えた所で諦めた。
私は眠いと自己暗示を掛けるのも無駄に終わった。
もうどうすりゃいいのよ…。
意を決して皆を起こさない様にそーっとベッドから抜け出し、外に出る。
外の空気吸って来よう。
もしかしたら寝れるかもしれない。
宿屋の裏、中庭的な所のベンチに腰掛け空を見上げる。
視界の端にはさっきまで自分もいた部屋の窓が見える。
どの部屋も今は電気が消えて寝静まっているのか静かだ。
グーっと伸びをして一息ついた。
-ジャリッ-
足音が聞こえて後ろを振り返ると意中の相手がそこに居た。
『悟浄?ごめん、起こしちゃった?』
「俺も寝れなくてよ、瑞希が出てくの気付いて追いかけてきたってワケ。隣、いいか?」
『どうぞー』
まさか誰か来るなんて思ってなかったからベンチのど真ん中に陣取っていたのを、少し横にズレて空いた隣をポンポンと叩く。
それを見て悟浄も隣に腰かけた。
「寝れねぇのか?」
『うーん、さっきコーヒー飲み過ぎちゃったみたい。お茶にしとけば良かったって後悔してた所』
「そりゃ違いねぇ」
ケラケラと笑う悟浄。
大好きな人の大好きな笑顔。
さっきのモヤモヤなんてなかったみたいに、自然とこちらまで笑顔になれる。
「でもこんな夜中に1人で外に出るなよ」
『だってこんな時間にわざわざ誰か起こして出るのもなぁって。それになんて起こすの?「一緒に星でも見よう」とか?ロマンチストか』
自分で言って笑っててしまう。
「俺ならいつでも起こしてくれて良いんだぜ?」
『星でも見ようって?』
「そうだな、お前が1人で居なくなるより全然いいわ…」
そう言ってそっと悟浄は私の髪を梳くように取り、口付けた。
いやに顔が近い、顔が熱い、鼓動が早くなる。
え、何これ?!今までこんな…え?!助けて三蔵、八戒!!!
『ゃ、やだな、悟浄まだ酔ってるの?』
「酔ってねぇよ…いや、酔ってるかもな」
『もー、いつも飲みすぎるんだから、気を付けなよー』
何とか誤魔化そうと目線を逸らしてヘラヘラと笑ってみせるも、顔の熱さも鼓動が早いのも元には戻ってくれない。
「瑞希…」
名前を呼ばれて向き直るといつにも増して真剣な眼差しとぶつかる。
悟浄の手が私の頭に添えられ、引き寄せられる。
徐々に近付く距離。
思わずギュッと目を瞑るとそのまま悟浄の腕に収められた。
き、キスされるかと思った…!
そうじゃなくても何この状況?!
なんでこうなった?!
もう頭の中グチャグチャで訳わかんないっ!