第参話
夢小説設定
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「終わった終わったー!」
「今日はまた随分多かったなぁ」
「ここ数日無かったですもんねぇ」
なんて雑談しながらいつもの様子で戻ってくる3人。
未だに座り込んだままの私と、早々にジープに乗って煙草を吸い始めた三蔵さんを見て、悟空が駆け寄ってきた。
「瑞希!大丈夫だったか?!怪我は?!」
『三蔵さんに助けていただいたので大丈夫ですよ』
「三蔵サマやっさしー」
「お前もここでくたばるか?」
「瑞希、立てますか?」
差し出された八戒の手を掴んで立ち上がる。
「さ、次の町まであと少しですし、行きましょうか」
『あの、その前にちょっと…』
八戒の言葉にゾロゾロとジープに乗り込む3人を引き止めると、4人が一斉に私を見る。
そんなに凝視されると緊張する。
『私、強くなります。せめて、守ってもらわなくても大丈夫なくらいにはなります。だから私も一緒に連れてって下さい!』
勢い任せに捲し立てて頭を下げる。
シーンと静まり返るのが辛いし皆の視線も痛い。
「当たり前じゃん。だって瑞希も仲間だろ?」
きょとんとする悟空。
「それに瑞希ちゃんが居ねぇと華がねぇしな」
いつもの調子で笑う悟浄。
「男ばかりでむさ苦しいですしね」
にこにこと笑いながら軽く酷い事を言う八戒。
「さっささと乗れ」
要点だけの三蔵さん。
有難い。
まだ弱く、何も出来ない私を仲間と言ってくれる。
いつかこの人達を守れる強さが欲しい。
そう願いながら、私もジープ飛び乗った。
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