第参話
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混乱してる間にも一面に広がる赤。
聞こえるのは銃声と断末魔。
え、何…?
悟空と悟浄は何処から出したか分からない武器で殴ったり切ったり、八戒至っては何それ?か○はめ波?
三蔵さんだけがジープの近くで銃を乱射。
この世界に銃刀法とかはないらしい。
それにしても、本当にこの人達はさっきまで和気あいあいと話していた人達なんだろうか…。
「怖いか」
唐突に放たれた三蔵さんからの問いかけに答える事が出来ない。
思考がついていかない。
「ギャーギャー騒がなかったのは褒めてやる。だが俺達がしてるのはこういう旅だ。仲良しごっこでやってる訳じゃねぇ」
三蔵さんが弾を込めながら淡々と話す。
「いつ何時妖怪が襲ってくるともわからん。いつ死ぬかもな」
死と隣り合わせの旅って事…?
この人達が妖怪って事…?
「それでも行くってんなら勝手にしろ。そうじゃねぇならとっとと元いた世界とやらに帰れ」
終始一切目も合わせず、ただ淡々と事務的に襲って来た妖怪を撃ち抜いていく三蔵さんを眺めながら、無意識に観世から貰ったネックレスを握り締める。
何から先に消化していいのか分からなくて、頭の中がグチャグチャだ…。
『私…私は………っ?!』
三蔵さんを見るとこちらに向けられた銃口。
足が竦む。
銃声がなるのが早いか、私は固く目を瞑り、来るであろう痛みに備える…が、いつまで経っても痛みが来ない。
痛みの代わりに聞こえた、重たい何かが落ちる音。
恐る恐る振り返ると、そこにあるのは血を流し倒れている妖怪。
私、襲われかけてた…?
何とか状況は理解出来たが足に力が入らなくなってその場に座り込む。
「着いてくるってんなら、自分の身は自分で守れ。足でまといは必要ない」
『ごめんなさい…』
出会ってすぐに言われた言葉を再度言われる。
足手まといってそういう事…?
強くならなきゃいけない。
この人達と旅を続けるなら、このままじゃ…。
守られてるだけじゃダメなんだ。
強くなれるかなんてわからない。
でも折角観世がくれたチャンスを私は逃したくない。
まだ出会って間もないけど皆と一緒に居て楽しかった。
私はまだ皆と一緒に居たい。
『私、死ぬのは嫌です。でも、守られてばっかなのはもっと嫌です!』
「……」
三蔵さんが少し笑った気がした。
聞こえるのは銃声と断末魔。
え、何…?
悟空と悟浄は何処から出したか分からない武器で殴ったり切ったり、八戒至っては何それ?か○はめ波?
三蔵さんだけがジープの近くで銃を乱射。
この世界に銃刀法とかはないらしい。
それにしても、本当にこの人達はさっきまで和気あいあいと話していた人達なんだろうか…。
「怖いか」
唐突に放たれた三蔵さんからの問いかけに答える事が出来ない。
思考がついていかない。
「ギャーギャー騒がなかったのは褒めてやる。だが俺達がしてるのはこういう旅だ。仲良しごっこでやってる訳じゃねぇ」
三蔵さんが弾を込めながら淡々と話す。
「いつ何時妖怪が襲ってくるともわからん。いつ死ぬかもな」
死と隣り合わせの旅って事…?
この人達が妖怪って事…?
「それでも行くってんなら勝手にしろ。そうじゃねぇならとっとと元いた世界とやらに帰れ」
終始一切目も合わせず、ただ淡々と事務的に襲って来た妖怪を撃ち抜いていく三蔵さんを眺めながら、無意識に観世から貰ったネックレスを握り締める。
何から先に消化していいのか分からなくて、頭の中がグチャグチャだ…。
『私…私は………っ?!』
三蔵さんを見るとこちらに向けられた銃口。
足が竦む。
銃声がなるのが早いか、私は固く目を瞑り、来るであろう痛みに備える…が、いつまで経っても痛みが来ない。
痛みの代わりに聞こえた、重たい何かが落ちる音。
恐る恐る振り返ると、そこにあるのは血を流し倒れている妖怪。
私、襲われかけてた…?
何とか状況は理解出来たが足に力が入らなくなってその場に座り込む。
「着いてくるってんなら、自分の身は自分で守れ。足でまといは必要ない」
『ごめんなさい…』
出会ってすぐに言われた言葉を再度言われる。
足手まといってそういう事…?
強くならなきゃいけない。
この人達と旅を続けるなら、このままじゃ…。
守られてるだけじゃダメなんだ。
強くなれるかなんてわからない。
でも折角観世がくれたチャンスを私は逃したくない。
まだ出会って間もないけど皆と一緒に居て楽しかった。
私はまだ皆と一緒に居たい。
『私、死ぬのは嫌です。でも、守られてばっかなのはもっと嫌です!』
「……」
三蔵さんが少し笑った気がした。