第弍話
夢小説設定
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私を乗せて再度走り出したジープ。
ちなみに私の席は悟空と悟浄の間になった。
暖かな日差しと心地いい風が気持ち良い。
そしてこれまた心地いいジープの揺れ。
このまま眠れそう…。
この煩さが無ければ。
「あーっ、悟浄が瑞希にセクハラしようとしてるーっ!!」
「なっ、ちげぇよっ!!俺は眠そうな瑞希ちゃんに肩を貸そうとだなぁ?!」
少し目を開けて肩を見ると悟浄の手。
あぁ、悟浄は肩を抱くかの如く引き寄せようとしたわけね。
でも実際このまま寝ちゃったら舌噛みそうだしこのまま甘えさせてもらおうかな。
『すみません悟浄、肩お貸りしてもいいですか?』
「もちろん♪ほら見ろ馬鹿猿」
悟空の方を見てニヤリと笑う悟浄。
「やめとけって瑞希、悟浄に触るとニンシンするって前に三蔵が言ってた」
『流石に妊娠は嫌ですね…』
旅を始めて数分で身重になるのは勘弁願いたい。
「しねぇよ!瑞希ちゃんも素直に受け取らなくていいから」
『わかってますよ』
クスクスと笑いながら触るだけで妊娠とかないですよねと付け加える。
すると悟浄とは逆隣から視線を感じ、見ると悟空がこれでもかと言わんばかりに私を見ていた。
そんなに見られると穴が開きそう…。
『えっと…なんですか?』
「瑞希って笑ってた方がいいなっ」
そう言ってニカリと笑う悟空。
私そんなに笑ってたかなぁと頬に手を当てる。
「さっきまでなんか暗い顔してたから俺達と旅すんの嫌なんじゃないかって思って…」
なんだ…そういう事か。
無意識にそんな顔をしてしまっていたのか。
しかも会ったばかりの人に心配かけて…。
『そんな事ありませんよ。確かに不安じゃないと言えば嘘になりますけど、経緯はともあれこの世界に来る事を望んだのはきっと他でもない私自身ですから』
――だから――
『改めて、これからよろしくお願いしますっ』
そう言ってこの世界に来て一番の笑顔を見せた。
確かに不安はある。
でも望んだのは私。
決めたのも私自身だ。
だから私は私なりに精一杯出来る事をしよう。
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