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部屋にベポが遊びに来てからは、夕飯の時間まで今までの旅の話や仲間がどんな人達なのかを面白おかしく話してくれた。
「時間だ!」と鼻をクンクンさせながら言うベポと一緒に食堂に向かい、扉を開けるとテーブルの真ん中にカリーナの手配書が載った新聞のページをシャチやウニ達、数人が囲っていた。
「初めての手配書で1億超えってすげーな!!」
「船長の次に高いぞ!」
カリーナの手配書の話題で持ちきりになっていて張本人が入って来たのき気づいていない様だったが、キッチンから料理を運んできたイッカクが「おっ!カリーナ!座れ!」の言葉に皆が一斉に反応した。
「カリーナ!ここ座れよ!」
「シャチの隣なんて辞めた方がいい!俺の隣にどーぞ!」
「いーや!俺の隣だ!」
「俺は…カリーナの正面がいいなぁ」
「「気持ち悪ィんだよ!!クリオネ!!」
「えっと…私は…」
「カリーナはオレの隣だよ!」
「うん!私はベポの隣がいいかな!」
(((ガーーーーン!!!この!シ・ロ・ク・マ・めー!!!)))
「カリーナはここの席だよ!」
スッとイスを引いてくれたベポに「ありがと!」と言うと、空いている正面の席に「なら、正面は俺だな!クリオネ、残念だったな」と言いながらペンギンが座った。
(((この!ペ・ン・ギ・ン・野郎ー!!!!!)))
「ほら!!お前らも席つけ!!飯にするぞ!」
イッカクの一言で皆は渋々、自分達の席に着いた。
目の前には沢山のご馳走が並んでいた。
「「「いっただきまーす!!!」」」
沢山の料理とガツガツ食べる皆に唖然としているとベポが心配そうに顔を覗き込んできた。
「食欲ないの?早くしないと無くなっちゃうよ?」
「ううん、こんなに沢山の人と食事するの久しぶりだから…なんか緊張しちゃって」
「これからは毎日こんな感じだ!少しずつ慣れてってくれ!」
イッカクは出遅れたカリーナの為に皿に料理を取り分けて渡した。
「ありがとう」とニコっと笑い、皿を受け取った。
(((か…かわいい!!!!!)))
夕飯はスープにサラダにお肉や魚など、イッカクが作る料理はどれも美味しかった。
「ご馳走様、イッカク!」
食べ終わった皿をカウンター越しに渡しに行くとスッと魚とオニギリが乗ったトレーを渡された。
「悪いがキャプテンに届けて欲しいんだ!あの人、一度部屋にこもるとなかなか出てこないんだ!部屋、分かるよな?」
「うん、分かるけど…」
「じゃあ、よろしくな!」
トレーを持って、満腹でお腹を抱えているベポ達に「先に行くね!」と言い、食堂を出てローの部屋の前に立つが、なかなかノック出来ずにいた。
「ハァ…」
(まだ慣れないからだろうけど…なんでかローには緊張するんだよなぁ…)
ノックしようとした時、キィ…っと扉が開いた。
「なんの用だ」
「…!これ、イッカクから!」
「あぁ…そこに置いてくれ」
ローの部屋は広く、黒で統一され大きな本棚には沢山の本が詰まっていた。
大きな机の上には本が山積みになっていて、ベッドはキングサイズはありそうだった。
置くように指定されたソファーの横にある小さなサイドテーブルにトレーを置いた。
「それじゃ、私はこれで」
「おい…冥王レイリーとはどんな仲だ。ヒューマンショップで話してたな?以前から知ってた様だが」
ローは机に腰掛け真っ直ぐカリーナを見据えた。
「レイリーは私の命の恩人で12年間、私の父親代わりをしてくれたの。私の本当の父とは偶然にも友人だったってのもあって良くしてくれた…レイリーは私の第2の父親」
「なるほど…冥王からDの意思について聞いた事はあるか…?」
「ないけど…なんで?」
「いや、別に…なんでもねェ」
「そぅ…じゃあ、私行くね」
パタンと扉を閉めて部屋を後にし、自分の部屋へと戻った。