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甲板には先程まで一緒にいたベポ、ペンギン、シャチ、ジャンバールの他にも事の詳細をペンギンから聞いた沢山のクルーが目を輝かせていたが、何も知らないカリーナは困惑していた。
「…なんのつもり?」
「おめでとうカリーナ。俺達とは世界政府公認の仲間だ!」
ペンギンから手渡された〝号外〟と書かれた新聞にはハートの海賊団として初めて公にされたカリーナの手配書が載っていた
〝月黄泉のカリーナALIVE ONLY懸賞金1億2千万ベリー〟
「嘘…手配書…しかも…ハートの海賊団!!!?ちょっと待って!!なにこれ?!」
「船長が助けたってのと、ベポに抱えられて逃げてたってのが決め手だったんだろうな!」
冷静に分析したペンギンに言い返す言葉も無く、矛先をローに変えた
「ちょっと待って!トラファルガーさん!さっきも言った筈よ!私は世界政府に追われてる身なの!仲間になんてなれない!」
「…だから何だ?ここにいる皆が政府に追われている。何も変わりはねェ」
「全然違う!!〝この"意味分かってる!?捕まえる為なら国も滅ぼすって意味よ!」
カリーナは自分の手配書に書かれている〝ALIVE ONLY〟の文字を指差し、ローの顔に押し付けるように近づけたが、その手首をグイッと押し下げられ、逆にカリーナの目線に合わせたローの顔がドアップになった。
「なら、なおさらだ…お前がいねェのに追いかけられる方が割に合わねェ。」
「…//なにそれ…無茶苦茶だよ…」
ローの手を振り払い、背を向けた
「キャプテンは無茶苦茶だよ!」
「しかも超俺様だ!」
「どうする?カリーナ。」
目の前にベポ、シャチ、ペンギンが腕を組みながら得意げにニヤッと笑いながらカリーナに問いただした。
(さっき…ユースタスに声をかけられた時、トラファルガーさんだったら…って思った自分がいた…私、この人の船に乗りたいって思ってたんだ…この人達と一緒にいたい!!)
「本当に…いいの?こんな私をクルーにして後悔しない…?トラファルガーさん?」
「フッ…あぁ。それと、ローだ。」
「―よろしく。ロー」
「「「よっしゃあああああ!!!!!」」」
「「「女子ーーーーーー!!!!!!」」」
「「「しかも!!!!可愛いーー!!」」」
「カリーナー!!オレカリーナが仲間になってホント嬉しいよ!!!」
ベポに熱い抱擁をうけて、気づいた時には白のツナギに囲まれていて、揉みくちゃにされていた。
「俺はウニ!よろしくな!」
「ずりーぞ!ウニ!!俺はクリオネ!カリーナって呼ぶなっ!」
「俺はイッカクだ!ここのコックをしている!中で茶でもどうだ?!」
(※本来イッカクは女ですが男設定にしています。)
今まで、こんなに沢山の人達と接する事が無かったカリーナが戸惑っていると背後からフードをクイッと引っ張られ、強制的に白のツナギの輪から抜けていた。
「お前ら…いい加減にしろ。自己紹介なら後でもゆっくりできるだろ。海軍に見つかったぞ…」
カリーナのフードを引っ張ったローの顎が指した先には海軍の船がこちらに大砲を向けていた。
「げっ!!ヤバい!!とりあえず潜水するぞ!!」
「ダメだ!!間に合わねぇ!!」
〝ドンッ!!ドンドンッ!!!"
数十発の砲弾がこちらに真っ直ぐ向かってきた。
「出番だ」
ニヤリと笑ったローがカリーナに視線を落とした。
「なんか…人使い荒らそう…」
スッと手をかざして〝シールド"と呟き、船を砲弾の雨から守ると、クルー達からの拍手喝采を浴びることになった。
「ペンギンからタテタテの実の能力者とは聞いていたが…すげぇ」
「かっけぇ!!」
「お前ら…このまま沈めるぞ」
徐々に沈んで行く船体がブクブクと揺れる中、ローは船内への扉の横でもたれながら親指で入れと合図をしていた。
「カリーナ!中に入るよ!」
ベポに手を引っ張られ船内に足を踏み入れた。
中は薄暗く、見た目よりも広く大柄なジャンバールも余裕で入る大きさだった。
「ほとぼりが冷めるまで潜水する。落ち着いたらカリーナは荷物をまとめたりしに行くんだな。」
そう言い残して刀を肩に抱えたローは自分の部屋であろう場所に消えていった。