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―シャボンディ諸島地下side―
「カリーナ!これ食べる?!チョコでしょ!クッキーでしょ!キャンディーもあるよ!」
「あ…ありがとう!」
ベポはツナギのポケットからゴソゴソと大量のオヤツを出して目の前に山積みにした。
「お前どんだけオヤツ入れてんだよ!!」
「すみません…」
「打たれ弱っ!!!」
「ったく…お前ら静かにしろ」
(ベポは癒し系で、シャチはツッコミ担当のおちゃらけ系、ペンギンは冷静なお兄さん系、新入りの人はよく分からないけど…船長のトラファルガーローは無愛想だけど…優しい人…なんだろうな)
ベポとシャチのやりとりを微笑みながら見ていると、ペンギンが話しかけてきた。
「ところで、カリーナは何の能力者なんだ?」
「私はタテタテの実の能力者。盾を自在に操れるの。盾を張る事で攻撃を防げたり、さっきのように落下の衝撃を無くす事が出来るんだけど…使い続けると体力を消耗するから、今休ませてもらってるって感じかな。」
「もしかして!!あの時オレが薬瓶を落としても割れなかったのはカリーナの能力のお陰なの!?」
「うん!あの時ベポ、大切そうに色々抱えてたし。咄嗟に出ちゃったの」
「うぁああ!!ホントにカリーナって優しい!!このオヤツ全部食べていいからね!!」
「おい!何すんだよベポ!!」
ベポは目の前にある山積みのオヤツをカリーナのもとに持っていき、シャチが食べようとしていたクッキーをも取り上げた。
奪われたクッキーを取り返そうとシャチがベポによじ登りワーワー騒いでいる中、賑やかな2人のやり取りがローの一言でピタッと止まった。
「月黄泉屋…さっき、バーソロミュークマが言っていた月黄泉ってのは…その刀の事だろ?噂は聞いた事がある。なんでも死者を蘇らせる事が出来るとか」
「「「死者を蘇らせられる!!??」」」
「……!知ってるのね…確かに、この刀が月黄泉。〝一時的に〟死者を蘇らせる事が出来る。だけど私にもまだ分からない事のが多い刀よ…」
「…安心しろ。別にその刀を奪おうとか思っちゃいねェ…ただ、伝説が本当なのか確かめたかっただけだ」
(…なんなんだろ。この人…怖い顔で質問してきたと思ったらフッと悲しげな優しい顔に戻って安心させるような事を言う…なんだか読めない人…)
「カリーナが言ってた、いつか海に出て確かめたい事って…その刀の事?」
ベポが心配そうにカリーナの顔を覗き込む
「うん…新世界にあるワノ国に、この刀について知る人がいる筈なの…その為に私はもっと強くならないと!」
「新世界!?オレ達も行くし!!一緒に来ればいいよ!ねぇ!キャプテ…「それはできない!!」
今までに無い大きな声を出したカリーナにベポの肩がビクッと上がった。
「ごめん…ベポ…気持ちは嬉しいけど、それは出来ない!!私は世界政府に追われてる身なの…私がいたら、あなた達に危険が迫る…!」
「どういう事だ…?」
顔をしかめたローの質問に、ゆっくりと答えた。
「この刀は〝月〟の力を持つの。月は満ち欠けをする事から古来より〝死と再生〟を司ると言われてた…私はこの刀を代々守ってきた一族の末裔。12年前…この刀と私を守る為に父と仲間達は世界政府によって皆殺しにされた…!!
父を殺した人の姿は見えなかったけど…そいつが言ったの…〝貴様らの血は危険すぎる"って…!それが、どんな意味なのか、まだ子供だった私に、父がまだ伝えていなかった事とは何なのか…それが知りたい!父を殺した奴も…だから!私は仲間は作らない。」
「カリーナ…辛かったね…ゔぅゔ…」
「お前が泣くなよ!俺も…もらっちゃうだろ…ゔゔぅ…」
さっきまでクッキーを取り合ってた2人が、今度は抱き合って泣いてる横で、冷静なペンギンが口を開いた。
「世界政府に追われてる身なのにカリーナの手配書を見た事がないが、一体どういうことだ?」
「私も、それは思ってた…だから世界政府に近い、この島にいる間に色々調べたんだけど…今回で分かった事は1つ。改造人間のバーソロミュークマが私の存在を知っていたって事…」
「俺も天竜人の奴隷だった時に聞いた事がある…死と再生の刀とそれを有する者を手に入れるとか…少なくともアイツらが知ってるって事は世界政府全体では知られてる筈だ」
今まで沈黙を貫いていたジャンバールの声を初めて聞いた。
「手配書がない訳じゃねェ…世界政府のみ公開の手配書って所だろ。隠密に捕まえたい、公に知られたくねェ理由があるんだろ。まぁ、今回こんな騒ぎに首突っ込んでどうなるかが見ものだな。」
(見ものって…)
話し終わった途端、カチャと刀を握りしめて立ち上がった事で休憩が終わったんだ、と悟った。
ローが「41番GRまで案内しろ」と言い放ち、カリーナを先頭に歩き始めて、その後ろではヒソヒソと3人が話していた…
「キャプテン…すぐ意地悪な事言うよね。あんな辛い話し聞いたのに、見ものって酷いよ〜」
「本当だよな〜」
「分かってねェなァお前ら…キャプテンなりに心配してるんだよ。見ものって言いながら、どうなるか心配だな。って意味だろ」
「「なるほど!さすがペンギン!!」」
「…お前ら…バラすぞ」
(……!!!地獄耳!!)
「「「す!すみません!!」」」
「???」
カリーナは、何があったのか分からず首を傾げたがローに急かされて船着場がある41番GRまで足を進めた―
「カリーナ!これ食べる?!チョコでしょ!クッキーでしょ!キャンディーもあるよ!」
「あ…ありがとう!」
ベポはツナギのポケットからゴソゴソと大量のオヤツを出して目の前に山積みにした。
「お前どんだけオヤツ入れてんだよ!!」
「すみません…」
「打たれ弱っ!!!」
「ったく…お前ら静かにしろ」
(ベポは癒し系で、シャチはツッコミ担当のおちゃらけ系、ペンギンは冷静なお兄さん系、新入りの人はよく分からないけど…船長のトラファルガーローは無愛想だけど…優しい人…なんだろうな)
ベポとシャチのやりとりを微笑みながら見ていると、ペンギンが話しかけてきた。
「ところで、カリーナは何の能力者なんだ?」
「私はタテタテの実の能力者。盾を自在に操れるの。盾を張る事で攻撃を防げたり、さっきのように落下の衝撃を無くす事が出来るんだけど…使い続けると体力を消耗するから、今休ませてもらってるって感じかな。」
「もしかして!!あの時オレが薬瓶を落としても割れなかったのはカリーナの能力のお陰なの!?」
「うん!あの時ベポ、大切そうに色々抱えてたし。咄嗟に出ちゃったの」
「うぁああ!!ホントにカリーナって優しい!!このオヤツ全部食べていいからね!!」
「おい!何すんだよベポ!!」
ベポは目の前にある山積みのオヤツをカリーナのもとに持っていき、シャチが食べようとしていたクッキーをも取り上げた。
奪われたクッキーを取り返そうとシャチがベポによじ登りワーワー騒いでいる中、賑やかな2人のやり取りがローの一言でピタッと止まった。
「月黄泉屋…さっき、バーソロミュークマが言っていた月黄泉ってのは…その刀の事だろ?噂は聞いた事がある。なんでも死者を蘇らせる事が出来るとか」
「「「死者を蘇らせられる!!??」」」
「……!知ってるのね…確かに、この刀が月黄泉。〝一時的に〟死者を蘇らせる事が出来る。だけど私にもまだ分からない事のが多い刀よ…」
「…安心しろ。別にその刀を奪おうとか思っちゃいねェ…ただ、伝説が本当なのか確かめたかっただけだ」
(…なんなんだろ。この人…怖い顔で質問してきたと思ったらフッと悲しげな優しい顔に戻って安心させるような事を言う…なんだか読めない人…)
「カリーナが言ってた、いつか海に出て確かめたい事って…その刀の事?」
ベポが心配そうにカリーナの顔を覗き込む
「うん…新世界にあるワノ国に、この刀について知る人がいる筈なの…その為に私はもっと強くならないと!」
「新世界!?オレ達も行くし!!一緒に来ればいいよ!ねぇ!キャプテ…「それはできない!!」
今までに無い大きな声を出したカリーナにベポの肩がビクッと上がった。
「ごめん…ベポ…気持ちは嬉しいけど、それは出来ない!!私は世界政府に追われてる身なの…私がいたら、あなた達に危険が迫る…!」
「どういう事だ…?」
顔をしかめたローの質問に、ゆっくりと答えた。
「この刀は〝月〟の力を持つの。月は満ち欠けをする事から古来より〝死と再生〟を司ると言われてた…私はこの刀を代々守ってきた一族の末裔。12年前…この刀と私を守る為に父と仲間達は世界政府によって皆殺しにされた…!!
父を殺した人の姿は見えなかったけど…そいつが言ったの…〝貴様らの血は危険すぎる"って…!それが、どんな意味なのか、まだ子供だった私に、父がまだ伝えていなかった事とは何なのか…それが知りたい!父を殺した奴も…だから!私は仲間は作らない。」
「カリーナ…辛かったね…ゔぅゔ…」
「お前が泣くなよ!俺も…もらっちゃうだろ…ゔゔぅ…」
さっきまでクッキーを取り合ってた2人が、今度は抱き合って泣いてる横で、冷静なペンギンが口を開いた。
「世界政府に追われてる身なのにカリーナの手配書を見た事がないが、一体どういうことだ?」
「私も、それは思ってた…だから世界政府に近い、この島にいる間に色々調べたんだけど…今回で分かった事は1つ。改造人間のバーソロミュークマが私の存在を知っていたって事…」
「俺も天竜人の奴隷だった時に聞いた事がある…死と再生の刀とそれを有する者を手に入れるとか…少なくともアイツらが知ってるって事は世界政府全体では知られてる筈だ」
今まで沈黙を貫いていたジャンバールの声を初めて聞いた。
「手配書がない訳じゃねェ…世界政府のみ公開の手配書って所だろ。隠密に捕まえたい、公に知られたくねェ理由があるんだろ。まぁ、今回こんな騒ぎに首突っ込んでどうなるかが見ものだな。」
(見ものって…)
話し終わった途端、カチャと刀を握りしめて立ち上がった事で休憩が終わったんだ、と悟った。
ローが「41番GRまで案内しろ」と言い放ち、カリーナを先頭に歩き始めて、その後ろではヒソヒソと3人が話していた…
「キャプテン…すぐ意地悪な事言うよね。あんな辛い話し聞いたのに、見ものって酷いよ〜」
「本当だよな〜」
「分かってねェなァお前ら…キャプテンなりに心配してるんだよ。見ものって言いながら、どうなるか心配だな。って意味だろ」
「「なるほど!さすがペンギン!!」」
「…お前ら…バラすぞ」
(……!!!地獄耳!!)
「「「す!すみません!!」」」
「???」
カリーナは、何があったのか分からず首を傾げたがローに急かされて船着場がある41番GRまで足を進めた―