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短時間の間に巨大な〝盾〟を張り続けた事で体力の消耗が早く、バーソロミュークマを倒した時には気が抜けて後ろから鳴り響いた銃声に気づいた時には遅かったと確信したが、視線の先にはこの場を去った筈のローの姿が見えた―
「〝ROOM…シャンブルズ!〟―受け取れベポ」
「アイアイ!キャプテン!!」
膜に包まれた瞬間カリーナは〝もふもふ〟のベポの腕の中にワープして、居るはずだった場所には小石が転がり、間一髪で銃弾を免れた。
「カリーナ大丈夫?!」
「え…?ベポ…?…何が起きたの?」
「あ!これはキャプテンの能力だよ!!カリーナを助けに戻ったんだ!」
ベポにお姫様抱っこされながら、平行して走るローに「あ…ありがとう…」とぎこちなく礼を言う。
「別に…俺のクルーが〝友達〟だと言ったから助けただけだ。別に他のヤツでも助けた。」
(どこかで聞いた言葉だ…)
「キャプテン、あんな事言ってるけどホントはカリーナを心配して戻ったんだよ!キャプテンは素直じゃないから―」
「ベポ!余計な事を言うな」
「す…すみません」
ションボリと俯くベポが可愛いのと、死の外科医の異名を持ちながらも助け出してくれたローにベポが慕う意味が少し分かった気がした。
「「キャプテーン!!ベポー!!」」
帽子の二人組の男が手を振って待っていた。
「やっぱり!その女助けに行ってたんすね!…まぁ、それはいいとして!ヤバイっすよ!!橋を壊されました!!海兵達に完全に囲まれてます!!」
「チッ…強行突破するしかねェか」
「待って…逃げる方法はある!どちらにしろ地上はもう逃げ場がないから地下に行くのが一番安全よ」
「「「地下ー?!!」」」
「そう…マングローブとマングローブの間に落ちるしかない!」
「「はー?!!」」
「えー!!ダメだよカリーナ!!落ちたら死んじゃうよー!!」
「大丈夫。私の能力で何とかなるから!それでいい?トラファルガーローさん?」
「…それしか方法はなさそうだな。だが、月黄泉屋…大分体力を消耗したみたいだが出来るのか?」
「大丈夫。ベポに担いでもらったから、それぐらいの体力は回復できてる」
「仕方ねェ…行くぞ」
「あぁー!!もうこうなったら行くしかねェ!!」
ローが走り出し、キャスケット帽に続いてペンギンと書かれたキャップを被った男とジャンバール、ベポ、カリーナとマングローブの割れ目に向かって走り出した。
「「出てきたぞー!!!死の外科医!トラファルガーローの一味だー!!!」」
「強行突破してくる気だ!!銃を構えろー!!!!って―…!!!!え゛ぇえー!!!!!!マングローブの割れ目に落ちてったー!!!!!!!」
完全に向かって来ると意気込んで銃を構えていたが、目の前でマングローブとマングローブの割れ目に消えて行った事に衝撃で誰も引き金を引く事を忘れていた。